掃除の頻度は専業主婦なら毎日やらないとダメ?場所によって・・・

掃除 頻度 専業主婦

専業主婦は暇、という先入観はどこから来たのでしょうか。

現実には、掃除や洗濯、食料の買い出しに料理、そして育児まで、休日もなく働き続ける主婦の忙しさは想像に難くありません。

毎日家にいるんだから、掃除も毎日して当然という強迫観念に駆られますが、一般的な主婦はどう対処しているのか気になるところです。

清掃業務大手のダスキンが実施した主婦のお掃除実態調査によると、毎日掃除をしている“きちんと派”は3人に1人の約30%のみ。

その背景には、家事の中で掃除が最も重要と考える主婦はたったの1%と、優先順位の低さも影響しています。

加えて、掃除に義務を感じ、ストレスを溜める“お掃除ブルー”な主婦が4割にも及ぶとのこと。

その結果、“お掃除ブルー”を紛らわすために、汚れたつどその場で綺麗にする“ちょこちょこ”掃除派と、気になる場所を絞り込み一度にまとめて掃除する“メリハリ”派に二極化しています。

時間をかけずに簡単に済ますのが掃除の理想と考えれば、汚れを放置して後々手間を増やすのは賢明ではありません。

住居には、寝室や客間など1週間に1回程度の掃除機がけでも、許容範囲の清潔さを保てる場所がある一方、キッチンのコンロやシンク、トイレ・浴室・洗面の水回り等、毎日の利用頻度が高く、汚れやすい箇所もあります。

掃除の手間を省くためには、汚れのポイントに着目して、使用後にサッと拭いたり磨いたりする方式が、結果として合理的かもしれません。

最近は、上手に手抜きをしながら気楽に進める“ゆる家事”の良さも支持されるようになりました。

“ちょこちょこ掃除”はその代表とも言えますが、毎日の何気ない習慣が快適さを長持ちさせる秘訣となり、本格的な掃除の頻度を減らす好循環をもたらします。

終わりなき掃除ですから、自分が納得できるスタイルを確立するのが一番です。

休日の掃除はスケジュールが大事!BESTな時間と順番は?!

休日 掃除 スケジュール

目まぐるしい日々をやっと終え、ようやく休日が!束の間の休息に羽を伸ばしたいのはやまやまですが、散らかった部屋の掃除に本腰を入れる時でもあります。

ただ、せっかくの休日を掃除だけに費やすのは惜しいので、集中して一気に片付けてしまうのが得策。

そのためには、効率的に掃除を進めるためのTO DOリスト作成と、大まかなスケジュールを組むことが大事です。

平日にちょこちょこ掃除をする余裕がなく、重点的に綺麗にしたい箇所があれば休日の掃除では最優先とします。

また、体力と気力のある午前中に、少し面倒に感じる箇所の掃除を先に済ませると、気分的に楽です。

以上のポイントを踏まえ、休日の掃除スケジュール例を見ていきましょう。

まずは朝一番に、汚れ物を集めて洗濯機を回すと掃除のエンジンがかかりやすいです。

衣類の後は、シーツや枕カバーなどの寝具も洗ってしまうとスッキリします。

床のゴミや棚に積った埃を集めるのは、人の動きが少ない朝が最適です。

このBESTなタイミングで、リビングの掃除機がけを済ませ、さっと整理整頓をするのがおススメです。

続いては、汚れが目立つトイレと浴室、洗面所の水回りの掃除です。

平日にやり残したトイレの壁や床を水拭きしたり、浴室の排水溝や水垢汚れを落とします。

お昼の休憩でリフレッシュしたら、キッチンコンロの油汚れを拭き取り、シンクをピカピカに磨いて、台所を甦らせましょう。

午後は、寝室や子ども部屋に軽く掃除機をかけて、寝具を整えたらほぼ完了です。

休日の掃除を上手く進めるコツは、完璧を求め過ぎないこと。

また、前向きに楽しみながら取り組むことです。

昔の掃除の仕方には学ぶことが多い?今でも役に立つ事とは!?

昔の掃除の仕方

軽量で使いやすいコードレス掃除機や、遠隔指示も可能なロボット掃除機など、便利な家電のおかげで、今では昔ほど掃除に手間はかからなくなりました。

ただ、面倒な掃除を効率良く済ませたい気持ちは、きっと昔も今と同じだったはず。

家電に頼れなかった先人たちが、知恵を絞って編み出した掃除の仕方から、今でも役に立つ事を是非チェックしてみましょう。

既に奈良時代には、掃く・はたく・はらう等の掃除を意味する言葉が使われていたように、穢れを祓い(はらい)清める神事から日常的な清掃が定着しました。

電化製品のなかった時代の3種の神器と言えば、ほうき・はたき・雑巾(ぞうきん)です。

ほうきは、畳や土間のゴミや塵を集めるのにぴったりで、畳には飲み終えたお茶の葉である茶殻(ちゃがら)を撒いてから掃くと、塵や埃を吸着してより綺麗になると言われます。

高所に溜まった埃を集めるには、現代では静電気で埃を取り除くマイクロファイバーが主流ですが、以前なら、はたきの出番。

天井や障子の木枠である桟(さん)に付いた埃や塵を、こまめにはたいて清潔さを保ち、汚れの蓄積を防ぎました。

ゴミや埃を除去したら、雑巾を使った拭き掃除で仕上げます。

板張りの床の雑巾がけには、お米のとぎ汁を使うのが昔ながらの知恵だとご存じでしょうか?

お米のとぎ汁には、でんぷんや脂質に加え、オリザオイルという油分が含まれていて、汚れから床を守り、無垢材のツヤ出しに威力を発揮します。

さらには、とぎ汁を一晩寝かせて発酵させると、洗浄力がアップ。

床だけでなく、キッチンの油汚れやトイレ・浴室の掃除にも使えます。

他にも、油性のインクがガラスにツヤを出し、曇り止めになる裏技、濡らした新聞紙を利用した窓拭きや、重曹・酢・塩などの天然素材を汚れ落としに活用するなど、昔からの創意工夫には感心するばかりです。

まとめ

ノンストップで家庭を切り盛りして、忙しない日々を送る専業主婦。

数ある家事のなかでも、面倒な割に報われないタスクである掃除の頻度が気になります。

毎日きちんと掃除をする専業主婦の割合は30%程度という低さで、水回りなど汚れやすい場所は、使う度にサッと綺麗にする“ちょこちょこ掃除”がおススメです。

休日にまとめて掃除をする場合には、片付けたい場所の洗い出しとスケジューリングが鍵を握ります。

午前中に、洗濯・リビングの掃除機がけ・水回りの掃除を済ませて、午後は台所と寝室を点検という流れが理想ですが、大切なのは完璧を求めすぎないこと。

また、昔ながらの掃除方法には、今でも役に立つアイデアが満載なので、是非参考にしてみましょう。