ミニトマトの栽培、梅雨に対策しておくべき事で本当に必要な事!

ミニ トマト 梅雨 対策

手塩にかけて育てた野菜を収穫する喜びは、家庭菜園における一番の醍醐味ではないでしょうか?

家庭菜園向きの野菜は沢山ありますが、ベランダに置いたプランターでも栽培することのできるトマトは、とりわけポピュラーな選択です。

トマトの中でもミニトマトは、多くの実が収穫でき、育てやすいのが人気の理由。

とは言え、南米のアンデス高地にルーツを持ち、高温や多湿を苦手とするミニトマトの栽培には、色々と気を付けるべき点があります。

4月下旬から5月上旬頃にかけて苗を植えつけ(定植)、7~8月に収穫の時期を迎える栽培サイクルのため、6月の梅雨による天候不順が最大の難関です。

ミニトマトの梅雨対策には、水はけの改善と風通しの確保が決め手と言えます。

降り続く雨で土壌の水分量が増えると、通気が悪くなり、トマトの根が十分に呼吸できず、腐ってしまうことも。

さらに、トマトの実が長時間雨に当たると、水分を過剰に取り込んで急速に成長してしまい,、表皮が裂ける「実割れ」も起こりやすくなります。

これらの事態を回避するには、ミニトマトの苗は浅く植え、株元に土を寄せ高さを出して水の流れを良くしたり、支柱を立ててビニールで覆った雨よけハウスの設置が効果的です。

同時に、ジメジメして湿気の高い梅雨の時期は、トマトの葉や茎にカビが発生することが多いので、古くて弱った葉を取り除く「葉かき」を行って風通しを良くするのもポイント。

黄色に変色した葉っぱや、既に枯れてしまった葉があれば、ハサミで丁寧にカットして十分な空間の確保をしてあげましょう。

どんよりとした曇り空や雨続きの梅雨は、人間でも陰鬱な気分になるように、ミニトマトの生長の勢いを弱める要素が出てきます。

注意深く見守って適切な対処を行い、上手く乗り切りたいものです。

きゅうりの梅雨時の病気対策で、絶対守らないといけない事!

きゅうり 梅雨 対策

トマトと並んで夏野菜の定番であるきゅうりも、初心者でも手軽に栽培ができる野菜として根強い人気を誇ります。

ヒマラヤ山麓から中国を経て日本に伝わったウリ科の野菜で、家庭ではツルを支柱に絡ませて育てる支柱栽培が主流です。

トマトやピーマン等のナス科の野菜と比べると、放任方式の育て方もあったりして簡単に作ることができますが、病気に弱い点が唯一のデメリットかもしれません。

きゅうりの主な病気としては、梅雨時にかかりやすく葉っぱの表面に黄色の斑点ができる「べと病」や、白い斑点で覆われる「うどん粉病」、葉や茎に黒褐色の斑点が見られる「黒星病」など、多湿によるカビに起因するものがほとんどです。

また、アブラムシやウリハムシなどの害虫により、茎や葉が食い荒らされる被害も軽視できません。

病気や害虫による影響は、すぐに対処しないとあっという間にきゅうり全体にがって、枯らしてしまうことに。

日々、きゅうりの生育を注視し、異常のある葉を見つけたら早めに切り落とし、適切な薬剤を散布して悪化を防ぐことが大切です。

加えて、梅雨のぐずついた天候が続く期間は、葉っぱの裏をこまめにチェックして害虫の有無を確認します。

もし見つけたら、すぐに捕獲するかブラシ等で落として取り除き、薬剤できゅうりをガードしましょう。

過湿と日照不足は、きゅうりに病気や害虫を招くだけでなく、曲がった実がなる原因にもなります。

湿度が高く晴れの日が少なくなる梅雨時には、葉が混み入った部分は適度に葉を摘んで風通しと日当たりを良くしてあげることも忘れずに。

梅雨の間も、追肥をしてきゅうりの健全な生長をサポートすると万全です。

スイカは梅雨の対策で美味しさが決まる?これだけはやっておこう!

スイカ 梅雨 対策

暑い夏の日に食べる良く冷えた甘いスイカは何とも言えない美味しさで、家庭菜園では是非とも栽培を成功させたい野菜の1つ。

大きな実をつけるのが難しそうに感じますが、意外と手間がかからず失敗も少ない作物であるのがメリットです。

きゅうりやかぼちゃと同類のウリ科に属する野菜で、アフリカの砂漠地帯が原産のスイカは、強力な太陽光を好み、高温や乾燥に強い特性があります。

一方で、水はけの悪い土壌や過湿な環境を嫌がり、実のつきを悪くするので、梅雨の時期には特に注意が必要です。

栽培の流れは、5月中旬頃に苗を植え付け、7~8月に収穫をするのが一般的なため、梅雨の対策次第でスイカの実の良し悪しが左右されてきます。

梅雨を乗り越え、甘くて大きなスイカを収穫するためにしておきたいことは、しっかりとした雨よけ対策です。

つるを地面に這わせる地這栽培の場合は、畝を20~30cm程の高めにしておくとスムーズな排水を促し、水はけが向上します。

また、マルチと呼ばれるビニールシートで土壌をカバーすると、畝に適した湿度が保たれ、雨水の吸収をコントロールできます。

同様の理由で、敷き藁を併用するのもおススメです。

藁を株元に敷くことで、過剰な水分の吸収を妨げ、雨の泥はねによる病気も予防可能です。

最も確実な雨よけの手法なら、支柱を立ててビニールで覆ったハウスを作ってあげると安心。

トンネル形状のビニールハウスは雨水の吸収を食い止め、保温にも有効です。

ただし、通気が悪くなるので時々ビニールの下部をめくって風を通し、適度に水を与えます。

プランターを利用した空中栽培であれば、雨のかからない軒下に移動させておきましょう。

まとめ

収穫が楽しみな家庭菜園は、庭先の畑だけでなくベランダのプランターでも始められる手軽さで人気です。

春先に苗を植え、夏に実がなる野菜の栽培は、6月の梅雨をどう切り抜けるかがポイント。

育てやすいミニトマトは、多湿と高温に弱いため、程よい水はけの確保と風通しに気を配ることが肝要で、雨よけハウスの設置も効果的です。

トマトと並び夏野菜の定番であるきゅうりは、家庭菜園初心者にもおすすめですが、病気にかかりやすいのが弱点。

病気や害虫のサインを発見したら、早めに取り除き、必要に応じて薬剤を活用します。

一見育てるのが難しそうに感じるスイカも、ビニールシートや雨よけハウスで梅雨の過湿対策を行うと、甘みのある果実が収穫できます。