すくすくと育つ赤ちゃん。
元気に泣くのは、お腹が空いたサインでもあります。
ミルクやお水を飲ませたいけど、お散歩やお買い物で外出中など、難しい時もありますよね。
そうだ、かばんにミネラルウォーターがある!と取り出した所で、ふとした疑問が浮かびませんか?
赤ちゃんにミネラルウォーターを飲ませて大丈夫なのでしょうか?
ミネラルウォーターは、体内では生成できない栄養素であるミネラル分を含んだお水です。
ミネラル分には、骨を強くするカルシウムや、血圧の維持に役立つマグネシウム、体内の水分バランスを整えるナトリウム等が含まれます。
また、水の種類は、含まれるカルシウムとマグネシウムの分量により、軟水と硬水に分けられます。
軟水は、水1リットル当たりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量が、比較的少ない120mg以下のお水です。
水道水は、地域によりますが、そのほとんどが軟水です。
そして、日本で生産されるミネラルウォーターも、軟水が主流です。
ミネラルウォーターの原料となるお水には、山に降った雨が地層にしみ渡り、岩盤から溶けだしたミネラル分を豊富に含んだ地下水(鉱水)が利用されています。
取水の場所により含まれるミネラル分の配合が違ってくるので、ミネラルウォーターには様々なバラエティがあるわけです。
大人と違い、赤ちゃんの内臓や胃腸は発育途上にあるため、多くのミネラル分を上手く消化することができません。
赤ちゃんには、軟水のミネラルウォーターであれば安全に飲ませられます。
ミネラル ウォーターは、赤ちゃんにいつから飲ませて大丈夫?
赤ちゃんに安心して飲ませることができるのは、軟水のミネラルウォーターです。
赤ちゃんと言っても、生後数週間の産まれたての赤ちゃんと、生後6か月の赤ちゃんでは成長の状況も、栄養の取り方も全く異なります。
子育ては疑問だらけの毎日です。
ここで鋭いお母さんは、次なる疑問が思い浮かぶことでしょう。
軟水のミネラルウォーターを、赤ちゃんにいつから飲ませて大丈夫なのでしょうか?
赤ちゃんは生後間もなくの新生児期から、離乳食を始める5~6か月の頃までは、母乳やミルクで十分に栄養と水分補給が出来ています。
特別に軟水のミネラルウォーターを与える必要はありません。
ただ、お風呂上がりや発熱時など、赤ちゃんの喉の渇きを癒やしたい時には、軟水のミネラルウォーターを、スプーンを使って、少し飲ませても良いでしょう。
水道水を沸かした白湯はカルキ等の不純物が抜け、白湯を冷ました水が湯冷ましです。
赤ちゃんへ湯冷ましをあげ始める時期は、一般的に生後2か月前後からと言われています。
軟水のミネラルウォーターも、同様に生後2か月前後から少量を与えてみても良いでしょう。
ただし、硬水のミネラルウォーターは、小学校に入る前の子どもは飲まない方がよさそうです。
絶対にこの時期からと言うルールはありませんし、過度な心配は無用です。
赤ちゃんは基本的に母乳やミルクで十分に水分が取れていますから、あくまでも、お水は補助的な水分補給の方法の一つとして、気に留めておきましょう。
離乳食の時期になると、ミルクの摂取が減り、湯冷ましや軟水のミネラルウォーターの出番が増えてきます。
ミネラル ウォーターを、赤ちゃんのミルク作りに使っても大丈夫?
赤ちゃんの主要な栄養分が取れるミルク。
軟水のミネラルウォーターを利用して、赤ちゃんのミルクを作っても大丈夫でしょうか?
市販の粉ミルクには、母乳に近い栄養素やミネラルが配合され、煮沸した水道水の利用を前提として、商品開発がされています。
また、赤ちゃんの消化器官に負担をかけない成分となっています。
軟水と言えども、ミネラルウォーターには既にミネラル分が含まれていて、粉ミルクに配合されたミネラル分と合わせると、赤ちゃんにとってはミネラル分の過剰摂取となってしまう可能性があります。
赤ちゃんがミネラル分を取りすぎた場合は、どうなるのでしょうか?
腎機能が完全に発達していない赤ちゃんは、過剰なミネラル分を上手く取り込むことができずに、下痢を起こしてしまいます。
とは言え、出来るだけミネラル分の少ない、軟水のミネラルウォーターを選ぶことにより、ミルク作りは可能です。
市販の粉ミルクの成分により、めやすは異なりますが、マグネシウムやカルシウム等のミネラル分が1リットルあたり60mg以下のミネラルウォーターがミルク作りにはおすすめです。
災害時にはミネラルウォーターを利用してのミルク作りが役立ちます。
ミネラルウォーターの成分をしっかりと確認して、ミルク作りに最適なミネラルウォーターを選択しましょう。
まとめ
ミネラルウォーターは、ミネラル分の低い、軟水のものであれば、水分補給として赤ちゃんに与えたり、ミルク作りにも使うことのできる、利用価値の高い水であることが分かりました。
母親としては、赤ちゃんの健やかな成長を育む栄養分には、細心の注意を払いたいものです。
赤ちゃんへの利用に戸惑うミネラルウォーターも、含まれるミネラル分の比率さえきちんと確認すれば、問題ありません。
育児だけでなく、家事や仕事にも多忙を極める多くのお母さんにとって、そのままで、もしくはミルクとして、安心して赤ちゃんに与えることのできる便利な軟水のミネラルウォーターは、強い味方となります。
快適な育児生活を助けるミネラルウォーターを上手く利用して、楽しみながら赤ちゃんの成長を育みましょう。