鯉のぼりはいつ買うのがいいの?!やっぱり4月に入ったらすぐ?!

鯉のぼり いつ買う

男の子の初節句のお祝いには、色々と買い揃える物があるので計画的に効率良く進めたいものです。

屋根よ~り高い鯉のぼり~、と聴き慣れた童謡をまさに体現する鯉のぼりは、端午の節句の外飾りとして外せないアイテムです。

5月5日のこどもの日に向けて、鯉のぼりはいつ買うのがベストでしょうか?

鯉のぼりを飾り始めるのは、一般的に春分の日(3月20日)を過ぎた頃から4月中旬にかけてです。

鯉のぼりを取り扱う人形店の多くが3月3日のひな祭りを境に、鯉のぼりや五月人形といった端午の節句に向けた商品の取扱いへシフトします。

在庫が豊富なうちに色々な鯉のぼりの展示を見て検討したい場合は、3月中に店舗を訪れるのが理想的です。

鯉のぼりの吹き流しに家紋を入れたい等の特別注文の場合も、納品されるまでに時間がかかるので、早めのオーダーを心掛けましょう。

一方で、既製品の定番鯉のぼりであれば、こどもの日の約1か月前となる4月の上旬でも十分に間に合うケースがほとんどです。

5月に近づくにつれ人気の高い鯉のぼりの在庫から少なくなっていくので、4月に入ったらすぐの購入手配が安心です。

鯉のぼりの購入には、ベテランスタッフが的確なアドバイスをくれる人形店の実店舗または、多くの鯉のぼりメーカーの商品を幅広く取り扱う通販の利用が便利です。

現代の鯉のぼりは暮らしの変化と共に進化し、スタンダードな庭用だけでなく、ベランダに飾れる簡易タイプも数多く出回っています。

外飾りとして知られる鯉のぼりですが、スペースを取らず、雨風の心配も無用な室内に飾るミニ鯉のぼりも大変好評です。

鯉のぼりはデザインや生地も実にさまざまなので、じっくりと比較検討して購入しましょう。

鯉のぼりの有名なメーカーは?!徳永鯉のぼり以外ではどこが?!

鯉のぼり 有名 メーカー

鯉のぼりを購入する機会は、それほど多くありません。

パッと思いつく鯉のぼりメーカーと言えばどの会社でしょうか?

鯉のぼりのマーケットリーダーは、岡山県に本社を構える徳永こいのぼりです。

鯉のぼりの生産日本一で、手軽に買えるミニ鯉のぼりに至っては95%ものシェアを誇る老舗です。

手染め友禅を使った最高級品「吉兆」から、ベランダや室内でコンパクトに飾れる鯉のぼりまで、豊富な種類の鯉のぼりを取り揃えているのが強みです。

他にも、知っておきたい有名鯉のぼりメーカーとして、東旭(とうきょく)やワタナベが挙げられます。

1948年に埼玉県で創業した東旭は、東レとのコラボレーションにより高級合成繊維シルックを使った鯉のぼりを日本で初めて販売した鯉のぼりメーカーです。

現在のシルックは、発色が鮮明で絹のような光沢のあるポリエステルに進化し、優れた耐久性が売りとなっています。

デザイナーの山本寛斎による「かぜいろ」や日本画の繊細なタッチが見事な「積美画シリーズ」等、ひと味違った個性的な鯉のぼりを見つけるのには最適です。

愛知県にあるのぼりや工房ワタナベは、115年の伝統に裏打ちされた中部地区随一の高級鯉のぼりメーカーで知られます。

手描き本染めの「かなめ染」の手法を用いた伝統工芸の美しさを実感できる「天」シリーズは職人の技が際立つ鯉のぼり。

イギリス皇室ジョージ王子の初節句を祝いイギリスへ贈られた「天華」や格調の高い「吉祥天鯉」は、質の良いポリエステルに撥水加工を施した実用性も兼ね備え、本格的な鯉のぼりを手に入れるならおすすめのメーカーです。

近年は室内に飾れるオーナメント風の鯉のぼりにも人気が高まっています。なかでも、フランス人女性デザイナーによるオーガニックコットンを使った新感覚の鯉のぼりを販売するMadam MO(マダムモー)は、大注目のショップです。

フレンチと和テイストのコラボレーションが斬新で、インテリアにも映えるお洒落でポップなデザインの鯉のぼりは、一見の価値ありです。

鯉の滝登りは実際にあること?!中国の故事で言われているだけ?!

鯉の滝登り 実際

青空に映える鯉のぼりは、端午の節句には少し唐突な気がしますが、そもそも何を表しているのでしょうか?

端午の節句は中国にルーツがあり、鯉のぼりも中国の故事にベースがあります。

中国の歴史書である「後漢書」には、黄河にある滝のように流れの速い竜門という流域を多くの魚が越えようと挑む中、鯉だけが登り切り、神獣である竜になったという逸話があります。

乗り越えると先が開ける難関を意味する「登竜門」という言葉もここから来ています。

この故事により、鯉は立身出世の象徴となり、勢いのある様を表すようになりました。

武家文化の端午の節句のお祝いにはつきものであった幟(のぼり)のデザインに、江戸の商人が鯉の滝登りの故事にちなんで、鯉を取り入れたのが鯉のぼりの原点です。

ここまで鯉のぼりが普及すると、実際に鯉が滝登りをしたり、川を遡上することがあるかもしれないと思いませんか?

残念ながら、現実には鯉に滝の激流を越えるような高度なジャンプ力はありません。

あるとすれば、浅瀬に集まった鯉がバシャバシャと水しぶきをあげて、激しく動き回る光景ですが、これは鯉の産卵時に見られる特有の現象です。

鯉は産卵期になると、産卵に最適な浅瀬を求めて移動する習性を持っています。

そのため普段は比較的深い川底近くを浮遊している鯉も、浅瀬を探して下流から上流へ遡上する場合もあります。

とは言え、滝を登るほどの鯉はまずいませんから、故事に思いをはせながら、空高く舞い上がるかのようにそよぐ鯉のぼりを眺めて、込められた意味を感じてみましょう。

鯉のぼりが習慣化された当初は、黒い鯉である真鯉だけののぼりでした。その後、赤い鯉である緋鯉(ひごい)が真鯉の対として加えられました。

真鯉が父親を、緋鯉が子どもを象徴していましたが、戦後に更に青い鯉が加わると、現代でもお馴染みの家族鯉のぼり(真鯉=父、緋鯉=母、青や他の色の鯉=こども)へ変貌を遂げました。

まとめ

男の子のお祝いである端午の節句は、5月5日のこどもの日と重なります。

初節句には鯉のぼりの購入が欠かせませんが、遅くとも4月の上旬頃までには手に入れるのが最適です。

鯉のぼり選びには徳永鯉のぼりを始め、東旭やワタナベといった大手メーカーの鯉のぼりを参考にしてみましょう。

鯉のぼりは、中国の故事に書かれた鯉の滝登りの逸話に起源を持ち、端午の節句の風習として定着しました。 現実に滝を登る鯉は見つけられませんが、空を舞う鯉のぼりに男の子のたくましさを託し、健やかな成長を祈願しましょう。