茶色い埃はなにでできている?皮膚、ふけ、あか、花粉、ダニやカビ?

茶色い埃

何度掃除しても、間髪入れずに再び溜まっている埃に、思わずため息が出てしまうこともしばしば。

ふんわりとした綿雲のような美しいホワイトカラーにはほど遠く、灰色っぽく見える埃がほとんどで、いかにも“汚れモノ”感が満載です。

実際のところ、埃には多様な色の繊維くずが混じり合っているものの、混色の原理により人間の目には灰色に見えるというカラクリが作用しています。

しかし、よく観察してみると、全てグレーカラーと単純には判別できない埃に出くわすことも。

なかでも気になるのが茶色い埃です。

通常、埃の6割方は繊維くずで構成され、さらに砂や食べ物のカス、古くなって剥がれ落ちた皮膚、フケ・あか、花粉などが加わっています。

細菌やカビ、ダニの繁殖を助ける成分を多く含むため、埃の堆積はまさに百害あって一利なし、アレルギーなど健康状態にも悪影響を与えます。

茶色い埃ができる原因は、はっきりしませんが、長い間放置された埃が色々な有害成分を取り込み、さらに悪化した結果であることは確かです。

また、油汚れやタバコのヤニ、手垢や皮脂といった油成分を含むと、粘着性のある茶系の埃に進化する場合もあります。

一般的な灰色の埃だけでなく、茶色の埃を見かけたら重症度が高いので、早めの手立てが必要です。

埃の重症度が高いと、掃除に時間と手間がかかります。

埃は軽くて小さなうちにこまめに取り除くようにするのはもちろんのこと、埃が溜まらない工夫も大切です。

埃を防ぐのに気を付けたいのが、部屋の換気と湿気の除去。

定期的に窓をあけて風通しを良くして埃を追い出したり、埃が水分を吸収して固まること防ぐため部屋を適度に乾燥させたりするだけでも、大きな違いを生みます。

こびりついた埃を掃除する最適な方法!簡単に取り除く方法!?

こびりついた埃 掃除

埃は空気の流れと共に浮遊するので、放っておけばどこかへ消えてくれるかもというかすかな期待は、悲しいかな幻想に過ぎません。

それどころか、時間の経過と共に埃は大きくなり、重みで床に落ちると、さらに細菌やチリを引き寄せて、こびりつくという最悪の事態を招きます。

こびりついた埃の掃除には、水拭きが基本です。

本来なら埃の掃除には、静電気の力で埃を吸着できるよう乾拭きが一番で、水分を加えてしまうとかえって汚れを悪化させるため控えるべき。

しかし、こびりついた埃の場合、水気を与えて汚れをやわらげると、掃除が簡単です。

水拭きでは落ちないしつこい埃汚れは、しばしば皮脂や油分、カビなどが加わった黒ずみと化しています。

そんな時には、程よく効く中性洗剤またはアルカリ性のクリーナーを吹きかけて水拭きをします。

化学洗剤の刺激で、表面素材を傷めてしまうのではと心配であれば、ぬるま湯に重曹を薄めに溶かしたスプレーの利用がおススメです。

油分や皮脂を含んだ粘着性のある埃のこびりつきは酸性の汚れで、アルカリ性の重曹水が中和作用をもたらし、汚れを分解してくれます。

水拭きとクリーナーで、こびりついた埃の大半は落ちるはずですが、頑固な汚れでスッキリしない時の裏ワザとして、スチームクリーナーを使用してみるのもアリです。

高温の水蒸気パワーで、こびりついた埃汚れも短時間で落とせます。

しかも、殺菌効果が高いので、埃が広げたカビ菌も根こそぎ退治可能です。

溜まった埃がチリや細菌、カビを含み、踏み固められてこびりついて黒ずんでしまう前に、出来るだけこまめな清掃を心掛けましょう。

ホコリが固まるのはなぜ?水分を含んでいるだけなので取るのは簡単?

ホコリ 固まる

シンクの水垢や浴室タイルの黒カビ、ガスコンロの油はねといった表面に付着して動かない汚れは、不快で目立ちやすく掃除の優先順位も必然的に上がります。

反対に、ふわふわと空気中を動き回り、小さな粒子で出来たホコリは、直接的な危害を感じることが少なく、知らぬふりを決め込んでも何とか生活できる存在です。

しかし、ホコリの除去を怠っていると、比較的扱いやすい普通のホコリから、掃除に手間のかかるたちの悪いホコリへと変身するチャンスを与えてしまいます。

ホコリは、衣類や寝具の繊維から出た糸くずやチリ、砂、花粉、食べ物のカス、人間のフケやアカなどが交じり合ったもの。

小さくて軽いうちは大気中を舞い、静電気で互いに引き寄せられて徐々に大きくなると、重みで本棚やテーブルの表面に着地します。

この時のホコリは軽く積もった状態なので、ホコリ取りやクロスでさっと拭けば簡単に落とせるレベルです。

たかがホコリと、掃除に絶好なこのタイミングを見逃してしまうと、空気中の水分をどんどん吸収して固まってしまいます。

湿気を含み固まったホコリは、カビの繁殖にはピッタリのため、さらに落としにくい究極のホコリ汚れへとエスカレートし、負の連鎖がとまりません。

平面に固まって付着したホコリはまだしも、サッシのレールの隅などの溝に溜まった固形のホコリの掃除はひと苦労です。

固まったホコリには、まずスプレーで水を吹きかけて浮かし、スクレーパー(へら)でこそぎ落とすのが手っ取り早い方法。

あるいは、油や手垢で固まりベタ付いたホコリなら、アルカリ性の洗剤を使って拭き取るとスッキリ落ちます。

洗剤の代用として、ぬるま湯に重曹を溶かした重曹スプレーでも効き目は抜群です。

まとめ

タンスの後ろの隙間や本棚の上など、普段あまり目にしない場所で確実に積もり続ける埃。

繊維くずが主成分の埃は、混色の原理で灰色に見えることが大半ですが、長く放置された環境により、さらなるチリやダニ、カビを含んだ茶色い埃にもなり得ます。

こびりついた埃を掃除するなら、水分を加えて軟らかくし、拭き取るのが最適な方法です。

こびりつきの度合いにより、洗剤や重曹水を活用したり、スチーマーを利用したりして除去しましょう。

ホコリは、湿気を吸収して固まります。大半は水で濡らして落とせますが、チリや雑菌、油分なども付着している場合は、クリーナーを使うのがおススメです。