飛び出す絵本の作り方で、基本になるのは、切れ込み+貼り合わせ!?

飛び出す絵本 作り方 基本

毎晩のベットタイムに、絵本の読み聞かせを習慣にしているママと子ども達は、少なくないのではないでしょうか?

短い時間でも、親と子のふれあいができる貴重なひと時で、子どもにも絵本が終わったら“ねんね”だというサインとなり、メリハリのある寝かしつけができます。

手持ちの絵本は全てヘビーローテーション済みで、何か新しいストーリーはないかな?とお探しのママに、是非おすすめしたいのが飛び出す絵本作りです。

仕掛けがいっぱいでワクワクする飛び出す絵本は、子ども達を釘付けにする楽しさが詰まっています。

しかも、それがママの手作りだなんて、子ども達の驚きと歓喜の表情が思い浮かんできます。

飛び出す絵本?!とパニックになる必要はありません。

なぜなら飛び出す絵本は、意外と簡単に手作り出来てしまうからです。

まずは、飛び出す絵本の基本を押さえましょう。

ポイントは、“切り込み”と“貼り合わせ”の組み合わせ、を最大限に活用する点です。

第一段階の“切り込み”は、絵本の見開きページの中心となる、折りたたみ部分をまたぐ様に左右に切り込みを入れる事を指します。

切り込みをいれた部分を手前に引き出して、折りたたむと、ページを開けた時に切り込み部分がポップアップします。

そして、第二ステップの“貼り合わせ”は、ページを開いた時に、ポップアップ部分の立体状態をキープするために、手前側にもう一枚別の紙を貼り合わせる工程です。

貼り合わせの紙を、切り込み部分より大きくしたり、角度を少し変えたりすると、ポップアップにメリハリがでます。

別紙に描いた絵を切り取り、ポップアップ部分に貼り付けるだけでも、立派な飛び出す絵本になります。

また、貼り合わせは、山折り・谷折りを繰り返し、ジャバラに折り重ねた紙をベースにして、別紙で作成した絵の後ろに貼り付けると、ページを開いた時に絵が飛び出す仕掛け作りにも使えます。

飛び出す絵本の作り方で、無料でもこのレベルまでできる!?

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飛び出す絵本を作るのには、意外にも基本的なテクニックだけで出来るのかと、希望とやる気が湧いてきましたか?

そんなママに続いて教えたい、無料の手作りでも到達できるレベルのアレンジを紹介します。

単なる切り込みも、長さを変えると全く違った動きを出すことができます。二つ折りの紙の折り目に垂直の方向に、2本ずつ平行な切り込みを入れます。

2本のうち、一方の切り込みを短め、または長めに変えてみると、折り込んだ時にポップアップの方向を変えられます。

ポップアップに別紙の絵を貼り付けると、違う方向に飛び出す動きが加えられます。

切り込みでもう一つ知っておきたい定番手法が、二つ折りした紙の折り目に垂直となるように、たった一本の切り込みを入れるものです。

切り込んだ線の端を頂点として両サイドに三角形を作るように開き、反対側に折り込むと、口ばしが開閉するかのようなポップアップが完成します。

これは、“Vフォールド”と呼ばれるメカニズムで、貼り合わせでも応用できます。

二つ折りにした台紙の折り線と、別紙で作るポップアップ部分の中央を重ね合わせ、ポップアップの左右ののりしろをV字を描くような角度で貼り合わせます。

貼り合わせのVフォールドは、意図的に左右対称に貼り合わせをしなくても、ポップアップの向きが変わって、違う楽しみ方ができます。

貼り合わせなら、切り込みで出来た立体に、更に大きさの違う折り込みを後付けする重ね貼りで、ボリュームのあるポップアップが出来ます。

同じデザインの絵を重ねて、台紙の折り線を中央として左右に開くように貼り合わせると、ページを開いた時に立体的になる半円形を生み出すアレンジも、少し趣向が違ったアクセントになります。

飛び出す絵本には、子どもが触れて動かすことができる仕掛けを加え、飽きずに楽しめる工夫をするのも良案です。

台紙中央に小さな穴を開け、ピンやタブで別紙を重ねて固定すると、キャラクターの手足が動かせたり、ルーレットのように絵を早変わりさせることができます。

切り貼りする基本の手法を使い、大きさや長さ、角度に変化を加えるだけで、果てしなく創作できるのが、飛び出す絵本作りの良さです。

飛び出す絵本の作り方で、簡単なものの型紙が無料で手に入る?!

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準備はOK、よし、飛び出す絵本の作りにいざ挑戦!と意気込んでも、一から全てをオリジナルで作り上げるのは、ハードルが高すぎるかもしれません。

そんな時は、インターネットで検索すると沢山見つかる、ポップアップの型紙を積極的に活用してみるのがおすすめです。

初めての飛び出す絵本作りにも、大いに参考になるポップアップカードの作成サイト。

難易度に応じて、様々な種類のポップアップの仕掛けや、デザインのアイデアが満載なうえ、型紙をPDFファイルとして印刷できます。

ほとんどのサイトが型紙を無料で配布しているのも、ママには嬉しい悲鳴です。

おすすめサイトの一例としては、キャノンが運営する「クリエイティブパーク」が挙げられます。

ペーパークラフトのアイデアがぎっしりで、もちろんポップアップの型紙も無料でダウンロード可能です。

コンピューター周辺器具を取り扱うサンワサプライの「ペーパーミュージアム」サイトにも、無料のテンプレートが多く掲載されています。

飛び出す絵本作りに活かせる、基本的なテクニックやアイデアが得られます。

番外編として、しかけ絵本の第一人者であるロバート・サブダによる、ポップアップアートとして有名な恐竜等の作品を鑑賞するのも、飛び出す絵本作りのイメージをふくらませるには最適です。

まとめ

インターネットが普及し、コンピューターやスマートフォンで動画三昧の現代の子ども達にとって、母親が読み聞かせをしてくれる絵本は、新鮮な発見が多くあります。

しかも、絵本が手作りで、飛び出す仕掛けが満載だとしたら、子ども達の興奮も高まります。

そんな素敵な魅力を持つ飛び出す絵本は、基本的な手法を駆使するだけで、手作りできてしまう優れものです。

難しく、高度なテクニックは必要ありません。便利な型紙を利用すれば、一見手が込んでいるように見える、ポップアップの作成が手軽にできます。

大好きなママが手作りしてくれた愛情たっぷりの飛び出す絵本なら、子ども達にとってはどんなストーリーもひときわ輝く、特別なお話として心に残ります。

飛び出す絵本の作り方の基本をマスターして、格別な一冊を創作してみませんか?