桃の節句やひな祭りなどを英語で言うなら、由来を知ってから!

桃の節句 英語

春の重要な行事と言えば、3月3日のひな祭り。

桃の節句としても知られ、現代に継承された5節句の1つです。

四季を祝う日本人にとっては当たり前の行事でも、宗教的背景にルーツを持つ行事がほとんどである欧米人には、興味をそそられる日本独特の文化と言えます。

桃の節句やひな祭りの慣習を、外国人の友達に聞かれたら、どう説明したら良いでしょうか?

海外では女の子の成長を祝うための特別な日は、誕生日以外にありません。

また、春を祝う行事のメインはイースター(キリストの復活祭)で、新しい季節の平穏無事を祈る目的とは異なります。

これらの事情を踏まえ、ひな祭りの由来と何をする日なのかをシンプルに伝えるようにすると分かりやすいです。

ひな祭りは「Doll’s Festival」または「Girl’s Day」と表現できます。

桃の節句は直訳すると「Peach Festival」ですが、少し的外れなのでおススメしません。

桃の節句であることを強調したいなら「Springtime celebration of the peach blossom」(桃の開花を愛でる春のお祝い)や「Seasonal festival in March」(3月にある季節のお祭り)等の意訳が無難です。

ひな祭りで何をするかは「A traditional Japanese festival which has celebrated the health and happiness of girls for many years.」(古くから女の子の健康と幸せを祝う伝統的な日本のお祭り)との英文例がまず1つ。

さらに「Most families with girls display special dolls called Hina Ningyo.」(女の子のいる大半の家庭では雛人形と呼ばれる特別な人形を飾ります)と補足できます。

他にも、ひな祭りに関するボキャブラリーとして「The Emperor & The Empress」(お内裏様とお雛様)、「3 court ladies / 5 musicians / 3 servants 」(三人官女・五人囃子・三人上戸)等、覚えておくと役に立つかもしれません。

ちなみに、ひなあられは「Colorful rice crackers」(色とりどりのあられ)、「diamond shaped tricolore rice cakes」(菱形の3色餅)で菱餅となります。

桃の節句の菱餅の意味は?3色の色にも意味があるって知ってました?

桃の節句 菱餅 意味

ひな祭りのお楽しみは、春を連想させるカラフルで可愛らしいスイーツの数々。

女の子が好む甘いお菓子を味わいながら、これまでの成長に感謝し、今後の多幸を祈ります。

桃の節句のお菓子の代表格は、ひなあられ。

口当たりが良くて気軽につまめ、親近感のある一品です。

対照的に、ダイヤモンドを思わせる形が物珍しく、ピンク・緑・白の3色カラーが鮮やかな菱餅は、気になる存在ではないでしょうか。

桃の節句の菱餅は、お供え物としての側面が強く、遥か昔の中国で3月の厄除け行事に餅を食べていた習慣を起源としています。

江戸時代には既に菱形が定着しており、当時は白いヒシ(菱)の実を用いて餅を作ったことから、尖った4角を持つヒシの特徴的な外見を模して菱形になったとも言われますが、その理由ははっきりしません。

菱餅の3色にはそれぞれ大切な意味が反映されています。

また重ねる順番にも決まりがあり、どの菱餅も上からピンク・白・緑となっているはずです。

明るいピンクは、もともと魔除けの赤色を意図したものであり、桃の節句と呼ばれる所以となった桃の花を表現しています。

古来中国では、桃は厄除けや長寿祈願に欠かせない、おめでたい果物でもありました。

まっさらな白色は、雪のような純白さや菱形の由来であるヒシの実の色を模し、子孫繁栄を祈願したものです。

力強く芽吹く新緑をイメージし、生命力や健康を反映したグリーンは、ヨモギで色付けされています。

これらの意味を総合し、積もった雪の下でも植物の新芽が着実に育っており、やがて美しい花を咲かせるという世の常を表現したのが3色が重なった菱餅なのです。

言い換えれば、女の子がすくすくと、しなやかに成長する様が連想でき、菱餅に込められた意味深さに感心させられます。

桃の節句で使えるかわいい飾り物を作ろう!簡単にできるのは・・・

桃の節句 飾り物

お雛さまに桃の花、ひなあられや菱餅を準備したら、お部屋も可愛く飾り付けてお祝いムードを高めたいもの。

簡単にできる飾り物なら、桃に加えて梅や桜など春らしい花々をあしらったリースやフラワーボール、ペーパーポンポン(フラワーポム)が、春らしく華やかでイチ押しです。

リースは、リング状の壁飾りで、カラフルな色紙や和紙を切り折りして作った花々を貼り合わせるペーパークラフトが最もお手軽。

お内裏様とお雛様、うさぎや鞠なども加えると、ひな祭りらしさがアップします。

また、クラフト専門店や100円ショップで揃う人工の茎や造花を使うと、立体的で見栄えのする豪華なリースが完成。

ボリュームのあるフラワーボールは、土台となる発砲スチロールの球体に爪楊枝で穴を開け、造花を差し込んでいくだけなので、これまたおススメの桃の節句飾りです。

使う造花はひな祭りカラーの赤・ピンク・白を基調にして、グリーンのつぼみや葉っぱを所々に配置してバランス良く仕上げるのがポイント。

キュートなペーパーポンポンは、極薄で柔らかな手触りのフラワーペーパーを7~8枚重ねて、段々に折りたたみ、中央を縛ってから1枚ずつ広げてふんわり丸いフォルムに仕上げます。

ハンドメイドに自信がないという場合には、掛け軸のように飾って楽しめるお雛様タペストリーやつるし飾りの手作りキットを活用してみるのも悪くありません。

あとは、ちりめん生地を使い手縫いで作る和風お手玉も、伝統行事である桃の節句にピッタリの風情ある小物。

楽しく遊べて、ディスプレイにも適した可愛いアイテムです。

まとめ

3月3日の桃の節句は、日本の伝統である年中行事の1つです。

独特な風習に興味を抱き、もっと知りたいと思う外国人は多く、ひな祭りを英語で説明できると何かと便利かもしれません。

英語で説明する際には、ひな祭りの由来と行事の内容を、できるだけ平易な英単語を使って、簡潔に伝えることがポイントです。

雛飾りに供える菱餅には、色や形、重ねる順番に、厄除けや子孫繁栄の意味が込められており、女の子の健やかな成長を願う縁起物とされています。

1年に一度の晴れの日を華やかに彩る飾り物なら、春らしい造花を活用したリースやフラワーボール、ペーパーポンポン等が、簡単にできておススメです。