コロナ禍って誰が言い出した?禍に慣れていたスポーツ紙が有力?!

コロナ禍 誰が言い出した

刻一刻と変化する状況に目が離せない新型コロナウイルス感染症の大流行。

感染の拡大を防ぐため、これまでの日常生活に新たな習慣が根付きつつあります。

手洗いの徹底やマスクの着用、過密を避け適度な距離を取る行動に加え、ニュースや新聞などのメディアによる最新情報を確認するのが日課となっている人も多いのではないでしょうか。

ただ、今まで経験したことのない状況が表現されるせいか、クラスター(集団感染)、パンデミック(大流行・感染爆発)、オーバーシュート(爆発的急増)、ロックダウン(封鎖)等、コロナウイルス感染症にちなんだ外来語の数々を理解するのに苦しむことも。

加えて、3密、ウィズコロナ、ニューノーマルにステイホームと、聞き慣れない造語が次々と飛び交います。

なかでも頻繁に目にするようになった「コロナ禍(か)」という表現。

コロナウイルスに災難を表す禍(わざわい)を掛け合わせた、非常に核心をつく新熟語です。

コロナ禍という言葉が最初に用いられたのは、2020年2月16日付のサンケイスポーツ新聞の記事。

続く26日の紙面でコロナ禍の見出しを掲げたのはデイリースポーツです。

スポーツ新聞各社による、思わず膝を打ってしまう端的で印象的な表現に、全国紙もこぞって追随しました。

何故スポーツ紙が先行したのか、その理由にはボクシングなどの格闘技における重度の怪我を伴う事故を報道する際に、既に「リング禍」という言葉を常用しており、禍を使い慣れていたため、とも言われます。

日本経済新聞社が提供するデータベース“日経テレコン”の調べによれば、2月はコロナ禍と銘打った新聞記事は16件のみだったものの、3月には一気に750件以上にのぼり、一般大衆にも広く浸透する結果となったのです。

コロナ禍は、話し言葉よりも書き言葉の側面が強く、新聞や雑誌・インターネットなどの見出しや文面で、一目見れば全ての意味が伝わる簡略語と言えます。

“禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)”と、細い藁を寄り合わせて一本の縄を作るかのように、わざわいと幸福は背中合わせの切り離せない関係であるとのことわざの如く、コロナ禍も収束の日が必ずや来るはずです。

コロナ禍で無気力になったら、やるべきことはリラックスと運動と?!

コロナ禍 無気力

2020年もあっという間に終盤となり、新型コロナウイルスのワクチン実用化に向けた進展のニュースが世界中を駆け巡り、新たな局面を予感させるものの、状況の好転にはまだまだ時間がかかりそうです。

この1年はコロナ禍による東京オリンピックの延期もしかり、ソーシャルディスタンスを意識した外出自粛要請、テレワークの推奨にオンラインクラスの実施、マスク着用や手洗いの徹底など、様々な変更や制約を余儀なくされた日々でした。

大人から子どもまでコロナ禍の影響を受けなかった人間はいないと断言できるほど、新しい生活や行動スタイルを強いられたストレスは、知らず知らずのうちに私達のメンタルヘルスを揺るがしています。

気晴らしに旅行に出かける、友達とカラオケに行ったり、美味しい食事を楽しむなど、今まで普通に出来ていたことが容易なことではなくなり、自宅にこもり続けるメリハリのない日々。

何もやる気がおきない無気力感に襲われたり、先行きが不安で眠れないといったうつ状態とも全く無縁ではいられません。

コロナ禍による気分の浮き沈みには、まずはリラックスを心掛けるのが一番。自分ではどうすることもできない状況を逆手に取って、共存する道を模索するしかありません。

ステイホームの独り時間を有効に使って趣味に没頭したり、オンラインで友人と交流するなど、心のバランスを取り戻すことが大切です。

加えて、適度な運動がストレスの発散と気分転換には有効です。体を動かすと血行が良くなり、脳が活性化するため、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが多く分泌され、充足感だけでなく心の平穏や気分の高揚をもたらします。

汗を流してスッキリでき、心地良い疲れが快眠を誘うのも、運動の強みです。

そして、代わり映えのない毎日だからこそ、3度の食事をバランス良く摂り、規則正しい生活をすることが、平常心を保つ大いなる助けとなります。

とは言っても、無理は禁物です。自分では手に負えないと感じたら、ひとりで抱え込まずに、誰かに話を聞いてもらったり、カウンセリングの活用も積極的に検討しましょう。

コロナ禍で転職する50代が必要なスキルとは?二極化に勝ち残る!?

コロナ禍 転職 50代

コロナ禍の深刻度が増す以前は、2008年のリーマンショックによる落ち込みから回復し、売り手市場であった転職の最前線。

総務省統計局による2019年の労働力調査によれば、転職者数の推移は増加の一途をたどり、昨年には351万人(対前年比22%アップ)と過去10年において最高水準に達しています。

そのうち、45~64歳の転職者は108万人と約30%を占め、新しい職場で更なる飛躍を考える50代も少なくないことが伺えます。

しかし、2020年のコロナ禍により状況は一変し、未だかつてない経済の停滞による不況にさらされ、転職マーケットにも暗雲が立ち込めています。

コロナ禍以前から転職を考えていた50代にとっては、テレワークなど新しい勤務形態の導入や事業の見直しによる組織変革がきっかけとなり、最善の働き方を模索し始めたり、仕事や人生に対する価値観の変化に拍車がかかりました。

同時に、不安定業種が明らかとなり、不透明な今後を生き抜く新たな指標を定めることができるなど、コロナ禍のピンチをチャンスと捉える向きもあります。

しかし、50代の転職は即戦力となるスキルを持つ人材かどうか、つまり、マネージメントや専門分野など、これまでの経験を活かせ、需要にマッチするキャリアがあるかどうかで、選別が二極化しています。

コロナ禍による経営の悪化で、企業は人材の採用に慎重になり、人材育成にかけるゆとりも減少するため、50代で未経験分野への転職は厳しい状況です。

全く異なる業種を目指すのであれば、培ってきた経験やスキルを振り返り、適材適所に的を絞り込む必要があります。

今後は、新しいワーキングスタイルに適応できる柔軟性や、リモートワークでも目標を達成できる自己管理能力や円滑なコミュニケーションスキルも鍵となります。

まとめ

COVID-19との名称でも知られる新型コロナウイルス感染症は、日本のメディアでは「コロナ禍」として表現されることもしばしばです。

感染症により引き起こされた数々の災難を簡潔に示すコロナ禍という造語は、スポーツ新聞に端を発します。

従来、スポーツ新聞では、格闘技における事故を「リング禍」と報じており、禍という語の使用に慣れていたのが理由です。

感染症の拡大防止と感染予防のためのステイホームによる新たなストレスは計り知れす、無気力を招いてしまうことも。

症状の改善には、リラックスを心掛け、運動によるリフレッシュやバランスの良い食事を摂り、規則正しい生活を送るのが効果的です。 コロナ禍により、転職事情にも変化の波は避けられません。

とりわけ、スキルの有無で選別の二極化が進む50代の転職は、これまでの経験を活かせる職種とのマッチングがより重要となります。