また今日も雨?と思わずため息の出る梅雨の日々。
不快指数100%ですが、あなたの大切な相棒であるペットも少々居心地の悪い思いを強いられているかもしれません。
手のひらサイズの小さな体にクリっとした大きな目がチャームポイントのハムスターは、可愛い仕草で和ませてくれるペットとしてお馴染み。
スペースの限られた室内でも容易に飼育でき、ペットの人気ランキングでは犬や猫、うさぎに並び、常に上位にランクインしています。
もともと野生のハムスターは、アジアやヨーロッパの砂漠など乾燥地帯に生息しているため、湿気にはめっぽう弱い体質です。
そのため、ハムスターの梅雨の対策は、除湿が決め手となります。
特にケージに敷き詰めた床材は湿り気を含みやすく、こまめな掃除を心掛けましょう。
同時に、直射日光の当たらない風通しの良い場所にケージを移し、湿度を下げる工夫をしたり、除湿機やエアコンで室内の空調管理に努めます。
湿気が高いと避けられないのがカビ。
とりわけ、頬袋に餌を収集して巣に持ち帰り、蓄える習性を持つハムスターは、床材の下やケージ内の巣箱にこっそりとエサを隠していることが多く、カビの大発生を招くこともあります。
梅雨の時期は、傷みやすい生野菜などのエサは出来るだけ与えず、こまめにケージ内をチェックして、溜め込まれた古いペレット(ハムスター向けのドライフード)があれば湿気を含む前に、取り除いておきましょう。
また6月は、湿度の上昇と共に、気温も高くなります。
体毛で覆われたハムスターは、人間のように汗をかいて体温調節することはできません。
吸水器の水は定期的に取り替えて新鮮な状態に保ち、ケージ内に冷んやりとしたプレートを設置すると体をクールダウンでき、快適さがアップします。
ハムスターの生育環境として、室温18~27度・湿度40~60%が適当です。
便利な温湿度計を入手して、注意深く見守りましょう。
うさぎの梅雨対策は、とにかく除湿が一番!カビの発生も抑える事!
ふわふわでモフモフの毛並みに、穏やかな気性で癒やしてくれるうさぎは、家庭で飼育するペットとして根強い人気があります。
うさぎは、草原や森林に生育のルーツを持ち、ハムスター同様、長雨による湿気を苦手とする動物です。
梅雨の時期に飼っているうさぎの元気がないというのは、気のせいではないので、早急な対応策を実行しましょう。
ポイントは、除湿と換気に配慮して、清潔な環境を整え、病気を予防する事に尽きます。
うさぎのケージはちょくちょく掃除をして、カビ発生の防止を。
特にケージ内の湿ったすのこや糞尿で汚れたトイレは、雑菌の宝庫となるため、都度キレイにして十分に乾燥させます。
食べ残しのエサは早めに取り除き、ペレット入れや給水器は毎日洗ってピカピカに。
干し草やペレットは湿気を吸収しやすいので、保管の仕方にも注意が必要です。
室温が20~30度、湿度が70~80%になると、カビが繁殖しやすくなります。
ケージを風通しの良い場所に設置したり、エアコンの除湿機能を活用してカラッとした空間を整えましょう。
また、ケージの近くに置き型ボックスタイプの除湿剤を並べるのも効果的です。
ムシムシした環境では、うさぎの体毛に多くの水分が吸収され、細菌による皮膚炎を起こしたり、ダニやノミを寄せ付けます。
皮膚トラブルを予防するため、部屋の湿気は可能な限り取り除き、定期的なブラッシングで異常の早期発見に努めましょう。
うさぎは繊細な性質であるので、食欲がない・呼吸が早い・フンの状態がいつもと違うなど体調の変化が見られる場合は、獣医のアドバイスが有用です。
祖先が砂漠出身なのでねこは梅雨のジメジメが苦手。対策は?
犬と共に最もポピュラーなペットと言えば、マイペースでツンデレな性格なのに何故か骨抜きにされてしまうねこ。
遥か1万年も前の古代から人間と共存してきたねこは、中東の砂漠で暮らしていたリビアヤマネコを起源とし、穀物を食い荒らすネズミを捕獲するという大事な役割を担ってきました。
現代では、ペットの家猫として、人間の生活に潤いを与えてくれる存在です。
「ねこはコタツで丸くなる」と童謡で表現されるように、ねこが寒さを好まないのは良く知られていますが、乾燥地帯に生息していた名残のせいか、実は梅雨のジメジメも苦手。
大好きな日向ぼっこもできず、毛繕いと体温調節を兼ねたグルーミングも湿気が高いと、いつも通りの効果を得られません。
悪天候に加えて、体調の管理が万全でないため、梅雨の時期はどうしても不活発になり、昼寝をして過ごすことが多くなりがち。
ねこの梅雨対策には、快適な住空間の見直しが不可欠です。
連日の雨で湿度が高い場合は、エアコンをドライ設定にして除湿をしてあげましょう。
但し、エアコンを運用する際は、ねこに直接冷風が当たらないように注意が必要です。
高温多湿な状況では、ウェットやドライフードの劣化も早まります。
食べ残したエサは、そのままにせず毎回きちんと片付け、汚れのない水の汲み置きを用意します。
また、ねこはきれい好きなので、飼い主以上にトイレの猫砂の状態を気にしているはず。
猫砂は湿気を吸収しやすいので、入れ替えの頻度を増やし、クリーンでドライなトイレを整えておきたいものです。
いつもの世話にちょっとだけ気配りを加え、愛猫が陰鬱な天気に負けず、晴れやかに過ごせるようにしましょう。
まとめ
愛嬌あふれるペットは、日頃のストレスや疲れを吹き飛ばしてくれる癒やしの存在です。
大好きなペット達が、湿気の高い梅雨の時期も快適に過ごせるよう、万全の対策で臨みましょう。
小さくて可愛いハムスターは、ケージの風通しを良くして除湿を促し、隠されたフードにカビが生えないよう、こまめな掃除が重要です。
ペットとして人気の高いうさぎにとっても湿度の高さは大敵。
除湿と換気に注意を払いつつ、ケージ内に発生したカビや細菌が、皮膚炎などの不調を招かないよう清潔な住環境を整えます。
さらには、犬と並び親しみのあるねこも、砂漠にルーツを持つため梅雨のジメジメが得意ではありません。
キャットフードやトイレは常にフレッシュな状態をキープし、必要に応じてドライモードのエアコンを稼働して快適な空間にし、梅雨を乗り切る手助けをしてあげましょう!