太平洋に浮かぶグアムでは、透明度の高い海で思う存分マリンアクティビティが楽しめます。
赤道に近い立地で灼熱の気温もさることながら、気になるのは肌に刺すような強い日差し。
肌が真っ赤に焼けて、ヒリヒリと痛みを感じる事態は避けたいところです。
炎天下のビーチやプールで過ごす時には、いつもに増して日焼け止めの対策を万全にする必要があります。
ウォータープルーフで、高いSPF指数を誇る日焼け止めクリームが有効ですが、塗り忘れる部位があったり、数時間置きに何度も塗り重ねる手間がかかります。
その点、UVカット率の高いラッシュガードが1枚あれば、体をくまなくカバーできそのまま水に入れるのが魅力です。
メンズ向けには、体にフィットして動きやすいスタンダードなTシャツ風のプルオーバーや着脱しやすいフロントジッパー付きのジャケットタイプが定番です。
でも、日頃ウォータースポーツをすることがほとんどなく、新品のラッシュガードを3泊4日のグアム旅行のためだけに購入するのは、無駄な出費にも感じられます。
ラッシュガードは速乾性やUVカット率の高さという機能性に優れますが、肌を日差しから守る目的であれば、普通のTシャツを着て海に入るという手もあります。
もちろん日焼け止めとの併用がおすすめですが、その他の注意点としてはコットン素材のTシャツだと濡れるとすぐには乾かなかったり、衛生上の理由からホテルのプールでは着用したままの入水がNGとなっている場合があります。
また、Tシャツは水分を含むとずっしりと重くなり、動きを制限してしまうので、シュノーケリングなど本格的にマリンスポーツに挑戦したい場合は、怪我から体を保護するラッシュガードや浮力を得られるウェットスーツの着用がベストでしょう。
グアムで直射日光を浴びて過ごす際には、Tシャツ1枚でも着用の有無が、日焼けの度合いには大きな違いをもたらします。
数枚は常備しておき、海やプールから出た陸上でも、常に身に着けているのがおすすめです。
ラッシュガードはウェットスーツの中に着る?肌の弱い人は必需品?!
今ではビーチやプールで、ラッシュガードを着ていない人が少数派となっていますが、ラッシュガードの役目とは何でしょうか。
ラッシュガードには3つの役割があり、まずはマリンスポーツの際の打撲や擦り傷から体を守るのがメインです。
そのためサーフィンやシュノーケリング時には欠かせないウェアで、ウェットスーツのインナーとしても長らく活用されてきました。
2つ目には、ゴム素材のウェットスーツが肌に直接触れる不快感や、動きにくさを解消する働きがあります。
元来ラッシュガードは、ウェットスーツの中に着るアンダーウェアで、ウェットスーツの摩擦で肌を痛めないようにするプロテクションです。
特に肌が弱い人にとっては、ウェットスーツを着るならラッシュガードは必需品と言えます。
そして3つ目の機能として、昨今多くの人がラッシュガードの典型的イメージとして思い浮かべる、日焼け予防の効果が挙げられます。
ラッシュガードをアウターとして着用し、水陸両用で紫外線をブロックします。
ラッシュガードに、より優れた日焼け止め効果を求めるなら、紫外線遮蔽率(UVカット率)やUPF(紫外線保護指数)の数値に注目して、これぞという一品を選ぶのがおススメです。
UPFは、衣類がどれほど紫外線を遮ることができるかの指標で、最大のUPF50なら紫外線の98%が肌に到達しないと言われます。
また、ラッシュガードの色も意外と重要で、日焼け防止には白色よりも黒や紺などのダークカラーがより威力を発揮します。
ラッシュガードは女性が水着の上に着るだけではなく、男性による利用も定着してきました。
サーフブランドを中心に機能的でおしゃれなデザインのラッシュガードが一段と増え、両足をすっぽり包むメンズ用ラッシュガードのトレンカも入手できます。
ラッシュガードで大丈夫な水温は?ウエットを着る?着ない?!
ラッシュガードは紫外線予防に優れ、速乾性が高いのが良さですが、デメリットもあります。
ずばり、ラッシュガードにはほとんど保温効果がありません。
海やプールから上って濡れたままのラッシュガードを着用していると、防寒の期待はできず、風が吹けば体は冷える一方です。
悪天候で水温が低い場合や、ダイビングやシュノーケリングなど海中で長時間過ごすマリンアクティビティの際には、保温効果のあるウェットスーツが最適です。
しかし、年中常夏のグアムではラッシュガードのみで対応できるケースも多く、判断が難しいところです。
グアムの水温は年間を通じて25~30℃と比較的暖かく、天気が良ければ太陽の光も強いので、水着のみまたは水着にラッシュガードをプラスして、ウェットスーツなしでマリンスポーツが楽しめる場面も多々あります。
ただやはり過度な日焼けの心配があるので、水中であっても水着のみで長期間過ごすのは避けるのが賢明です。
反面、ラッシュガードだけではなく、ウェットスーツを着用すべきケースは、風が強かったり、雨の降る悪天候で体感温度が低く感じられる時。
海水温が20~22℃前後まで下がると、ラッシュガードのみでは体がかなり冷えるのでウェットスーツの着用がベストです。
さらに、ある程度の深さへ潜り低水温を感じるダイビング、海水温がやや低めの早朝や夕刻時のマリンスポーツの際にも着用を検討すべきです。
船で沖合に出る場合にも船上で体が冷える場合があるので、ウェットスーツの着用が無難です。
ウェットスーツで海風と海水温から体を保温し、ラッシュガードをプラスして日焼けを予防するという、それぞれの基本機能を理解しておき、状況に合わせて併用したり使い分けをして、グアムでのマリンスポーツを快適に楽しみましょう。
まとめ
透き通る海と青い空に、身も心も爽快な常夏パラダイスのグアム。
赤道に近く、サンサンと降り注ぐ太陽光線の厳しさは、想像以上なので日焼け止め対策は万全にすべきです。
そのまま水に入れるラッシュガードがあれば着用がマストですが、ビーチやプールサイドではTシャツで代用しても日焼けが防げます。
ラッシュガードは、紫外線から体を守ると共に、ウェットスーツの中に着てゴム素材から肌を保護したり、海中での怪我や打撲によるダメージを抑える役割も果たします。
天候が良く、水温が高めであれば水着やラッシュガードのみの着用で大抵のマリンアクティビティが楽しめます。
しかし、熱帯のグアムと言えども、保温や身体の保護機能に優れたウェットスーツの着用メリットはあるので、時と場合により活用しましょう。
快適なマリンルックで、ビーチやプールで思う存分楽しみましょう!