ここ数年、不登校の小学生・中学生は文部科学省の発表では毎年増え続けています。
小学生は約200人に1人、中学生は約30人に1人と、中学生の全体の子供の数のうち不登校の子の占める割合が大きいのも気になります。
しかし、自分の子供が不登校になった時、親はどうすれば良いのでしょうか。
最近よく耳にするのが、フリースクールという選択肢。
しかし、このフリースクールへ実際に通っている不登校の小中学生は不登校の子供たちのおよそ3%なのだそうです。
その理由となっているのはいくつかあげられますが、どんな子供でも通いやすい自由な場となっているせいで、逆に学校の出席日数にカウントされないケースが多くあるようです。
また、公的な支援が整っていない為、親御さんの負担も大きくなります。
不登校になった高校生の原因と対処法。進学、就職も問題なし!?
小中学生の不登校の子供についてまず書きましたが、高校生の不登校の子供も少なくありません。
高校生になると、卒業後の進路を考えなければならず就職を目指すのか大学受験を目指すのか、義務教育を終え入学した直後から突然現実を突きつけられ、人生を左右する大きな選択を迫られます。
その大きな選択に不安を感じ不登校になる子供も多くいます。
また、受験を選択すると1つ1つの試験が大きく関わってくる為、成績についての悩みは尽きません。
また、そんな不安な中思春期の子供たちが集団で生活をするので、人間関係のストレスも大きく心の状態に影響し、不登校につながることもあるようです。
では、高校生で不登校になってしまったら将来を1度諦めるしかないのでしょうか。
まず、出席日数が足りている場合は、補講や課題の提出で卒業を許可する学校が多いようです。
また、出席日数が足りていない場合は、通信制や定時制の高校に転校し、卒業を目指す道もあります。
もし仮に卒業が難しくなっても、以前の大検と呼ばれる高校卒業程度認定試験に合格すれば大学への進学が可能となるため、不登校になったとしてもたくさんの進路があります。
不登校になった小学生の原因と対処法。中学生になっても不登校!?
最初に書いたように小学生での不登校も最近はよく聞きますが、何が原因なのでしょうか。
小学校では、それまでの幼稚園や保育園に比べ、集団で同じ時間割りでの行動を求められます。
またそこまで成長の差はあまりはっきり見えませんが、一気に成長し、環境に適応できる子とできない子の差がはっきりと見えてきて様々な面でしんどさを感じる子供がでてきます。
少子化により1学年の子供の人数も少なく、いじめなどの人間関係の悩みが多く発生するようにもなってきました。
学習に関しては自宅にいながらインターネットを使いオンライン上で学習する方法も増えてきましたし、その中でも学校の出席日数にカウントされる教材もあります。
しんどさを感じてしまったお子様がまずは元気になるために、学校へ行かないことを認め、家を居心地の良い場として作っていくことも大切でしょう。
最近はプログラミングなどのスクールも増えてきています。
学校以外で楽しめる場を作ることも難しくなくなってきました。
そうやって心にゆとりを持つこと中学校へ進学することを良いタイミングに、新しくスタートし、学校へ通えるようになる子供もいます。
まとめ
お子さんが不登校になった時なんでだろう、どうしたら良いんだろう、もうこれからずっとこのままなんだろうかと不安に思われる親御さんもいらっしゃると思います。
でも、最近はどの年齢からでもたくさんの道ができてきています。
お子さんがゆったりと楽しく生きていけるよう、道を模索しながら長い目で見て見守ってあげ、必要な時にサポートができる体制を整えていけると本人のためには最も良いと思います。