猛暑を乗り切るためにはエアコンが欠かせませんが、冷えすぎがデメリットになることも。
朝晩なら窓を全開にして涼しい風を室内に取り込めば、心地良い爽やかさで体にも優しく、暑さが和らぎます。
風通しを確保しつつ、蚊やクモなどの不快な虫たちをブロックする網戸は夏の必需品です。
でも、網戸の唯一の弱点が、網戸枠とガラス窓枠との間の僅かなギャップと言えます。
この微妙な隙間から侵入する虫たちを防ぐには、隙間テープが大活躍します。
隙間テープは100均で簡単に入手可能です。
例えば、ダイソーでは約10種類ものラインナップがあり、需要の高さが伺えます。
素材やサイズが異なる隙間テープがあるので、用途に合わせて選ぶのが賢明です。
隙間テープは、スポンジタイプまたは起毛タイプの2つに大別できます。
スポンジタイプは、ウレタン素材のクッションが粘着テープの反対側に付いており、隙間風を防ぐのに最適。
商品によりスポンジの厚みや幅、長さに違いがあり使い分けも自在です。
ウレタンが凝縮されたスポンジタイプは、窓の開閉時の戸当たり音を防ぐのにも役立ちます。
一方で、虫除けに威力を発揮するのが、起毛タイプの隙間テープです。
フサフサでしなりのある短い毛羽立ちが、わずかな隙間にもフィットします。
起毛の厚みは、短めの0.4cmと長めの0.9cmから選べ、固形のスポンジにはない柔軟性があるのが特長です。
ブラシのような短い毛が並ぶだけでは密閉性に欠けるのでは、という心配は杞憂で、しなやかでフサフサの触感で網戸の開閉時にも邪魔にならず、風通しはあれど害虫がくぐり抜けできない重ね合わせを作り出します。
さらに、起毛タイプは水に強く、スポンジタイプにありがちな繰り返しの開閉による型崩れの心配も少ないので、網戸用の虫除け隙間テープなら起毛タイプが最もおススメです。
網戸の隙間テープはどこに貼るの?網戸の室内側の左側で大丈夫?!
網戸の枠を綺麗に掃除したら、いよいよ隙間テープを装着します。
保護フィルムをはがせば、粘着剤付きで貼るだけの手軽さが魅力です。
貼付はお手軽でも、一度貼り付けた隙間テープを剥がすのは手間のかかる作業。
間違いのないよう貼る場所と、必要となる隙間テープの長さと厚みの確認を慎重に行うことが重要です。
隙間テープは、網戸を閉めた時に反対側にある窓ガラス枠と重なる部分のギャップを埋めるように、網戸の室内側の縦枠に沿って上下に取り付けます。
網戸は窓の右側で使うことが推奨されており、基本の使い方に従えば、網戸の室内側の左側が隙間テープの貼り付け場所です。
窓の右側が網戸の定位置とされているのは、窓ガラスの構造が関係しています。
通常、窓枠には複数のレールがあり、室内側から窓ガラス→網戸→雨戸の順番でそれぞれのフレームがはめ込まれています。
窓ガラスは室内から見て、左半分が外側のレール・右半分が内側のレールで開閉する仕組みです。
そのため網戸をセットして空気の流れを窓ガラスの開け閉めで調節する場合、室内から見て右側を網戸の定位置とすれば、一番内側にある右側の窓ガラスをスライドしても、左側の窓ガラスが網戸の左端と密着しているので大きな隙間はできません。
このような小さなギャップであれば、隙間テープで解決できる範囲です。
しかし、網戸を室内から見て左側にセットすると、左側の窓ガラスを全開にしない限り、網戸とガラス戸の間に通り抜けできる隙間が生じ、害虫ウェルカムな状態となってしまいます。
間取りの都合上、窓の左側を網戸の定位置とするしかない場合は、網戸の室内側の右側に隙間テープを貼り、左側の窓ガラスは中途半端に開けずに、全開にしておくのが良いでしょう。
隙間テープは開閉の度に消耗していくので、定期的にチェックして張り替えをすると万全です。
100均で購入できるので、気兼ねなく交換できます。
虫除けマスキングテープが100均に売ってる?おしゃれで便利?!
気の利いた便利アイテムが見つかる100均は、虫除けグッズも充実のラインナップ。
定番のクリップやリストバンドに加えて、大注目なのがマスキングテープの虫除けです。
使い捨てのマスキングテープとは言え、まず目に留まるのがおしゃれなデザイン。
子供から大人まで使えるシンプルな図柄がスマートです。
使い方は簡単で、お好みのサイズにカットして、衣類や帽子、靴、カバンなど思い思いの場所にピタッと貼るだけ。
Tシャツの袖、スカートやズボンの裾、帽子のつば等の内側に貼ると、目立つこともなく、程よく収まります。
虫除けスプレーは刺激が強すぎるという敏感肌の持ち主や、活発に動き回る子供たちでも邪魔にならない虫除け方法として最適です。
テープには、ユーカリやレモン、シトロネア(レモングラス)の柑橘系アロマが加えられ、これらの香りを苦手とする虫を寄せつけません。
効果の持続時間めやすは約8時間と、1度貼ったらほぼ終日ケアフリーで過ごせます。
ただ、虫除けマスキングテープが主にターゲットとしている害虫は、蚊によく似た外見で大群で発生するユスリカや、灯りに集まる習性があり、セミに似た小さな昆虫のヨコバイとのこと。
全ての虫に対応している訳ではありませんが、気持ち的に安心感が得られます。
虫除け薬として知られるディート、すなわち忌避剤(きひざい)は含まれず、天然由来の精油ベースなので体への負担が少ないのも強みです。
肌に直接貼り付ける虫除けテープではないので、使用時にはくれぐれも注意が必要です。
また、虫除け効果のあるアロマを出来るだけ長くキープするため、マスキングテープの保管時には袋を密閉して出来るだけ空気に触れないようにするのも見逃せないポイントです。
庭や公園での外遊び、キャンプやスポーツなどのアウトドアでも、100均の虫除けマスキングテープを活用して快適に過ごしたいものです。
まとめ
涼しい外気を取り込める網戸は、夏場の暑さを自然に和らげながら不快な害虫をシャットダウンしてくれる便利ツールです。
しかし、サッシの構造によるわずかな隙間を見逃さずに侵入してくる虫に驚かされることもしばしばで、そんな時には100均で買える優秀な隙間テープで対抗しましょう。
隙間テープにはスポンジタイプと起毛タイプがあり、虫除けには起毛タイプが最適です。
貼る場所は、網戸の定位置が窓枠右側であれば、網戸の室内側の左側で、内側の窓ガラスのフレームとの間にできるギャップを解消します。
便利アイテムが揃う100均では隙間テープに加えて、虫除けマスキングテープも人気です。
実用的でありながらおしゃれなデザインと洋服や持ち物に貼るだけの便利さが受け、虫除け対策としてこの夏も大注目のアイテムです。