紅茶と言えば、午後のひと時に、クッキーなどの焼き菓子と一緒に楽しむ飲み物というイメージがありました。
今ではペットボトルで気軽に紅茶が飲めるので、カジュアルな飲み物になってきましたけどね。
でも、紅茶も日本の茶道と同じく、正しい入れ方や飲み方のマナーがあります。
美味しい紅茶の入れ方について、正しい知識を持っていると、「上品な人」という印象を持たれるはずです。
紅茶のお作法の基本を学んでみましょう。
紅茶が英国の定番のお茶となった歴史とは
紅茶は、日本茶と同じ茶葉からできていることは、すでに広く知られていることです。
緑茶は乾燥させるだけなので、あざやかな緑色をしています。
紅茶は発酵させるので、茶色になるのです。
中国のウーロン茶やプーアル茶も同じ茶葉を発酵させています。
紅茶は、中国から欧州などに広く伝わったという説が濃厚です。
紅茶の入れ方!英国のゴールデンルールって?
紅茶は英国で発展したのは、ティータイムという文化が定着しているからです。
英国には、紅茶を美味しくいれるための、英国式ゴールデンルールというものがあります。
これは、19世紀中ごろから定着してきた紅茶文化を、正統的に広めるために作られたと言われています。
どのようなルールが定められているのか、ご紹介します。
英国式ゴールデンルール
◆お茶の葉は良質なものを選びましょう
◆ティーポットは予め温めましょう
◆茶葉の分量は正確にはかります
◆ポットのためにもう1杯入れましょう。
(※これは日本の軟水では必要ない工程です)
◆新鮮で沸騰させたお湯を使いましょう
◆茶葉を蒸らす時間を待ちましょう
紅茶の美味しさが決まるのは、入れ方だけでなく、道具も大切!
日本では、紅茶はティーバッグに入っているものを使うのが一般的でしたので、紅茶用のティーポットや茶こしは使いませんでした。
でも、紅茶の本当の美味しさを味わうためには、茶葉をゆっくり蒸らして、豊かな香りを引き出すのが正しい入れ方です。
ですから、美味しい紅茶を飲むためには、ティーポットと茶こしなどの道具は用意しましょう。
紅茶の入れ方で難しいのは茶葉を使うとき!量と蒸らしと温度管理!
緑茶も茶葉を急須に入れて、ゆっくり味を引き出すと、とても香りのよいお茶になります。
紅茶も同じなのです。
茶葉から入れて、紅茶の香りを楽しみましょう。
紅茶の茶葉は、1杯に対して2.5g~3gほどが目安です。
計量スプーンなどを使って、正しい量をティーポットに入れましょう。
そして、沸騰したお湯を入れます。
この時、茶葉がお湯を少し吸収するので、杯数より多めに入れるのがポイントです。
茶葉を蒸らす時間は3分間を目安にします。
ただ、茶葉が細かいものは、3分より少し短めでも良いです。
そしてカップに注ぎますが、最後の一滴までしっかり注ぎましょう。
この最後の一滴はゴールデンドロップと呼ばれていて、紅茶の味を引き締めるので、とても重要です。
まとめ
紅茶の美味しい入れ方をスマートにできると、ちょっと素敵な大人に見えますよね。
ぜひ、来客時などにトライしてみてください。