日本では毎年なにかしら話題になる「台風」。
いわゆる台風のタマゴは熱帯低気圧であり、そのうち域内の最大風速が17.2ⅿ/秒以上になったものが台風なのです。
この基準は、日本だけでなく国際的に決められているものです。
その理由は、風速17ⅿ/秒(風力8)以上の風は航海している船には危険と判断される目安であり、災害に注意をうながす必要があるんです。
そのために国際的にも台風の基準が決まっているんですね。
ちなみに風速の目安をいうと、10メートル程度で歩きにくいと感じ始めます。
15メートルくらいから風に向かって歩けなくなり、転ぶ人も出てきます。
さらに20メートルを越えると、つかまっていないと立っていられないといったほか、物が飛んできて怪我をする危険などがあります。
そんな時は不要不急の外出は避けることをおススメします。
台風はなぜ南から北に移動するの?暖かい南の海で発生するから?!
さて、続いての台風に関する話ですが、台風がなぜ南から北に移動するのかを見ていきましょう。
ここでは北半球と南半球で話が変わってきます。
そもそも大気は気圧の高い所から低い所に流れるという条件は南半球でも北半球でも同じです。
北半球では北極付近の空気は冷たいですよね。
冷たい空気は重いので地表付近に降りてきて、上空の気圧は下がることになります。
反対に赤道付近の空気は暖かいため、常に上昇しています。
そのため、北半球では赤道付近の南側から、北極付近の北側へ向かって大気が移動しているということになります。
これが、台風が北半球では北上する理由ですね。
ちなみに南半球では台風は赤道付近から南極付近へ向かって移動するんですよ。
台風が移動する理由は?自転と高気圧と偏西風の影響があるから?!
台風が発生すると、必ずどこかへ移動するな、と感じませんか?
台風が移動するのには、いろんな働きがあるからなのですが、次はそれについて説明していきますね。
日本があるのは北半球ですね。
地球は自転しているため、風がまっすぐ流れません。
コリオリ力という風を曲げる力が働き、北半球では風は右向きに曲がります。
また、日本に吹く風のうち、東から西に吹く風を貿易風といい、西から東へ吹く風を偏西風と言います。
台風は南の海上で生まれたあと、この貿易風の影響で北西へ移動するんです。
台風は自分が回転する力と大気の移動によって、北半球においては南の海上で発生したら北上していくんですね。
また、秋には先述した偏西風が台風の移動に影響し、それにより進路が東よりになり、日本へ近づく台風が増える要因にもなっています。
まとめ
熱帯低気圧のうち域内の最大風速が17.2ⅿ/秒以上になったものが台風とよばれる。
風速17ⅿ/秒(風力8)以上の風は航海している船には危険と判断される目安であり、災害に注意をうながす必要があるため国際的に基準が決められている。
大気は気圧の高い所から低い所に流れるという条件により、北半球では赤道付近の南側から、北極付近の北側へ向かって大気が移動する。
南半球では台風は赤道付近から南極付近へ向かって移動する。
台風は、自分が回転する力とコリオリ力による風を曲げる力や大気の移動によって、北半球においては南の海上で発生したら北上し、移動していく。
台風について書いていきましたが、知れば知るほど地球の不思議が分かりますね。
これで台風が来ても天気図を見て、知識を活かした準備ができますね!