世界中で熱狂的な人気を集めるSUDOKUこと数独。
日本でもナンバープレイスを短くしたナンプレの呼び名で、脳トレパズルとして注目されています。
9つの数字を空欄に当てはめるだけなのに、論理的に確実な答えを導く必要があるのと、シンプルな見かけに反して、高度な洞察力やテクニックが求められるのが数独の面白さです。
初級から上級まで難易度に合わせて実力を磨くことができ、パズルを解決する快感だけでなく、いかに効率良くスマートに答えを見つけられるか工夫を凝らす部分にもやりがいを得られる新感覚のパズルゲームと言えます。
初級レベルでの解き方は、確実に1つの数字しか入らない空欄のマスを全て埋めていくことが基本です。
数字を確定させていくと、新たな根拠が見つかり、連鎖して別の空欄に当てはまるナンバーが出揃います。
ここまでひと通り手順を踏むと、簡単には数字を判別できないマスが残り、立ち往生することもしばしばです。
数独で行き詰ったら、新たな視点や異なる手法で別のアプローチを試み、数字が当てはまる確実な理由を探します。
この段階で打開策として使いたいのが、縦の列・横の行・3×3の正方形ボックスに残った1マスに入る数字が1つに限られる状態を見極めるベーシックな方法です。
「隠れた1コ」や「隠れたシングル」などと呼ばれ、数独の初歩段階で役に立ちます。
例えば、3×3のボックスに注目して、上下左右に並ぶ他ボックス内で既に使われている数字を元に、消去法でマスを絞り込んで行きます。
並びのボックス内の同一列や同一行に入った数字は、注視しているボックス内で繰り返し利用できないため、同じ数字が当てはまるマスが自然に決まってきます。
空のマスに入る可能性のある数字を1つ1つ順番に、上下左右に隣接した他ボックス内の数字と見比べながら確認していくと、最後に残った1マスに確実に該当する1数字が見つかります。
「隠れた1コ」方式は、是非とも覚えておきたい数独の基本テクニックの1つです。
数独の三国同盟とは、3個のマスの候補数字が、3個となること?!
多くの数独を解き進め、経験を積み重ねて行くと、だんだんと解き方のコツやテクニックが身に付いてくるのを体感できます。
愛好家にとってはどんな数独問題に出会っても、素早く的確に解答を見つけ出せる手法を磨くのが醍醐味。
だからこそ数独人気の高まりと共に、様々な解法や攻略法が紹介されるようになり、効率的なレベルアップを図れるようになりました。
なかでも数独の三国同盟は、中級レベル以上では言わずと知れた解法です。
堅苦しい言葉の響きとは裏腹に、そのテクニックはシンプルで、既に使いこなしている人もいるかもしれません。
三国とは、1~9の数字を当てはめるべき縦列、横列、3×3の正方形ボックスのそれぞれのスペースに、3つの空欄があることを指します。
数独で足踏みしてしまう時は、空欄に入る数字の候補が数種類あり、確実に1つだけの数字に絞りきれない場合です。
理詰めで答えを導く数独では憶測で数字を入れてしまうと、以降の解答全てが狂ってしまう致命傷となり得るため、あいまいさは避けなければなりません。
そのため、確証が得られるまで可能性のある数字をマス目に一時的にメモしておく手法が三国同盟と呼ばれるものです。
3つの空欄に入る数字の候補が3個に絞られるのが三国同盟で、同様に2つのマスの候補数字が2個の場合は二国同盟と言われます。
三国同盟では、それぞれのマスに入る数字の即確定には一歩及びませんが、可能性のある3種類の数字以外を排除できるので、パズルの進行をより確実にできるのが大きな利点です。
三国同盟の手法を、縦列・横行と正方形のボックス、それぞれのエリアで駆使していくと、相互作用で自ずと数字を限定することができます。
ひと目で数字が確定できない時に、候補数字を絞り込んで仮押さえしていけば、それぞれのエリアで共有するマスを何度も確認する手間が防げ、時短が可能です。
数独の答えは1つ。ニコリが問題作成を間違えるはずはない?!
日本で数独がナンプレという独自の名称で呼ばれる背景には、日本初のパズル専門雑誌を創刊した二コリという出版社の存在があります。
アメリカのパズル雑誌に掲載された数独をきっかけに、じわじわと世界中に評判が広がり、2005年頃には日本でも知名度と人気が急上昇。
このミニブームが到来する前に、二コリ社が数独というゲーム名を商標登録しているため、国内では二コリ社の出版するパズルゲーム冊子でしか数独という表記は使えません。
日本では数独の第一人者とも言える二コリ社から出版される数独の問題集や教本はとりわけ評価が高く、まさに数独のバイブル。
数独に魅せられたら、一度はトライしてみたい教材です。
難易度に合わせて活用できる様々なテクニックが次々と生み出され、解けば解くほど実感する奥深さを知ると、数独の解答パターンが1つしかないのはかえって不思議な気がしてきます。
数独は、基本形だと9×9の合計81ものマス目があり、数字のコンビネーションなので時には複数解答が導かれるケースもあり得ます。
実際、数独ファンの間では答えが1つにならない問題を発見した、という指摘が話題になることも。
さらにはアイルランドの数学者によって、9×9の数独には少なくとも17個の数字が手がかりとしてマスに表記されていなければ、複数解答が得られる可能性があるとの分析結果も発表されています。
一般的には質の高い数独であれば、答えが1つだけになるように熟考を重ねて作成されているので混乱は起きません。
質の高い数独とは、難しくとも答えに辿り着く筋道がきちんとまとまり、スマートなロジックですっきりと解ける正統派の問題という意味です。
解答が何通りにもなるような数独や、適当に数字を当てはめて解決できる数独は、純粋なパズルゲームとは言えず、プレイヤーとしての手応えや達成感も半減します。
ニコリの数独では、数字の配置にも対称性を意識し、パズルの美しさをも考慮するなど問題の作成には並々ならぬ情熱が傾注されており、信頼のおける高品質の数独で安心して取り組めます。
まとめ
人気の衰えを全く感じさせない数独は、世界中の多くのファンに愛されるパズルゲームとして定着しました。
的確かつ迅速に答えを見つける思考法やテクニックを向上させながら、難問へ挑戦できる楽しさが大きな魅力です。
数独の基本は、確実な数字を全て当てはめる事が第一で、立ち止まったら「隠れた1コ」方式により、特定の数字しか入らないマスを絞り込むのが効果的。
レベルが上がってくると、候補数字を一時的にメモして反復確認の手間を省く「三国同盟」など、様々な解法を組み合わせて答えを導きます。
数独というゲーム名を国内で商標登録している出版社ニコリの数独問題は、洗練された高品質で知られ、純粋に論理的思考を鍛えたい愛好家には最適です。