家事のなかでも好む人が少なく、忌み嫌われる掃除。
出来れば避けて過ごしたいのが本音ですが、その理由は汚れとのバトルには終わりがなく、手間や努力が報われない単調なタスクだからでしょうか。
しかし、今では文明の利器であるお助け家電が充実し、主婦の負担もある程度軽減できるのはありがたいこと。
便利な掃除家電のなかでも、細かなゴミや塵を一気に吸い取り、短時間でスッキリとした空間を整えてくれる掃除機は、特に手放せません。
掃除機があるのとないのでは、片付けの効率が大きく違ってくるうえ、掃除と言えばまずは床の掃除機がけから始めることがほとんどです。
ただ、掃除に無駄な労力は費やしたくないため、どれくらいの頻度で掃除機をかけるべきなのか悩んでしまいます。
スペースが限られた一人暮らしなら、週1回でも十分と言えますが、家族の人数に比例して住居空間が広がると、汚れ具合も加速する一方です。
とりわけ専業主婦であれば、毎日掃除機をかけるのが理想かもしれませんが、果たして現実はどうなんでしょうか。
サンケイリビング新聞社が女性限定で実施したお掃除に関するウェブアンケートによれば、週1~2回掃除機をかけるとの回答が最も多く42%を占めました。
一方で5人に1人が毎日掃除機をかけていて、専業主婦に限ると3人に1人という高い割合に。世間の見方とは裏腹に、専業主婦は意外と働き者なのかもしれません。
注目すべきは、掃除による成果、つまり、綺麗さに満足している主婦は30%止まりで、ロボット掃除機や掃除の代行サービスを希望する声が多くある点です。
最近はロボット掃除機を利用する家庭もじわじわと増えており、掃除に使っていた時間を有効活用できたり、室内を常に清潔に保てたりというメリットが実感されています。
反対に、価格が高い、段差がある場所では使えない、部屋の隅など細部への掃除が行き届かない等のデメリットもあるので、購入は慎重にならざるを得ません。
玄関掃除の裏ワザで本当に使えるのは?ピカピカの玄関で風水も〇!?
しばしば“自宅の顔”と例えられる玄関は、家人が出入りする実用的な機能だけでなく、来客を迎える大事な場所でもあります。
玄関の清潔さが家全体の印象を左右すると言っても過言ではなく、常に綺麗にしておきたい箇所の1つです。
土足で歩く部分は土間と言われ、大半はタイルや大理石で仕上げられています。
ちなみに、土間は三和土(たたき)という別名でも知られますが、本来は土間の仕上げに使われた土の素材を意味していました。
土間は、埃や塵に加えて砂や土汚れも目立ちます。
水洗いも出来ますが少々面倒な作業であるので、玄関掃除は簡単にできる方法で楽に済ませてしまいましょう。
玄関掃除に使えるのは、水で濡らした新聞紙を小さくちぎり、土間に撒いてから掃く裏技です。
シンプルな知恵ですが、新聞紙が汚れを吸着し、あっという間に綺麗にできます。
余裕があれば、仕上げに雑巾で水拭きすると、ピカピカで気持ちの良い玄関に。
無意識のうちに玄関を綺麗にしておきたいと感じるのは、古くからの風水の影響によるものかもしれません。
風水の解釈では、幸運を招く“気”、すなわちポジティブなエネルギーは、窓から入り込むのではなく、玄関を通って来るとされます。
運を上げる「旺気」(おうき)だけなら問題なしですが、実は不運を招く「煞気」(さっき)をも迎えてしまうのが厄介です。
清潔で明るい玄関は旺気を引き寄せ、健康運や財運のアップにも貢献します。
定期的な玄関掃除はもちろん、土間に多くの靴を出しっぱなしにせず、すっきりと片付けておくのも、運気上昇の重要なポイントです。
掃除が行き届き、キレイに片付いた玄関には、生花を飾ると邪気払いになると言われます。
次の玄関掃除の後には、風水を意識したインテリアを是非取り入れてみませんか?
重曹と中性洗剤を混ぜるだけで万能洗剤、は間違い?!注意して!
年々高まるエコ意識に、掃除に使う洗剤も化学成分がメインのものから、天然の素材を利用したナチュラルなアイテムが好まれるようになってきました。
よく知られた例が、水垢落としに最適な酸性のお酢やクエン酸、油汚れに効くアルカリ性の重曹、茶渋をキレイに取り除く塩などです。
料理から掃除にまで使える幅広い用途を持つ重曹は、炭酸水素ナトリウムで、別名の重炭酸ソーダを略して重曹と呼ばれます。
重曹は、酸性の汚れを中和し、消臭や研磨作用に優れていますが、殺菌や漂白効果はやや劣るのが特徴です。
重曹の白い粉末を油汚れや排水溝のぬめりに直接振りかけて研磨しながら汚れを落としたり、水を加えてペースト状にしたり、水に溶かしてからスプレーボトルに入れて散布したりと、まさに万能洗剤と言えます。
汚れを適切に落とすには、汚れの種類に応じて「酸性」「アルカリ性」「中性」の液性を持つ洗剤を使い分ける事が大切です。
どのタイプの汚れか判断しにくい時や、比較的軽い汚れ落としに重宝するのが、中性洗剤。
中性洗剤は、酸性とアルカリ性の中間で両タイプの汚れ落としに使え、洗浄力はやや低めでも刺激が少なく、表面を傷めることなく掃除ができます。
よりキレイに仕上げるために、中性洗剤に重曹を加えて万能洗剤をつくり、洗浄力のパワーアップを図ることも可能です。
ただ市販の洗剤によっては、ドキッとさせられる“混ぜるな危険”の表記通り、混ぜると有毒ガスを発生する場合がありますので中性洗剤の注意書きを読んでから使用してください。
塩素系漂白剤は刺激が強いイメージがありますが、同じアルカリ性である重曹を混ぜても問題ありません。
しかし、クエン酸や酸性洗剤を塩素系漂白剤に混ぜるのは絶対にNGなので注意が必要です。
まとめ
面倒な家事の1つである掃除。
快適な住空間は、掃除機をかける頻度にも左右されます。
主婦を対象にしたアンケートによれば、掃除機がけは週に1~2回が最多数を占め、専業主婦に限っては、毎日かけるという回答が30%という意外な結果に。
流行りのロボット掃除機は便利な半面、細部の掃除や段差が苦手という不得手もあり、一長一短です。
家の顔である玄関の掃除には、濡れた新聞紙を撒いて汚れを吸着してから掃くという裏技を試してみましょう。
キレイな玄関は風水の良い気を招き、運気を上昇させます。
掃除に使う洗剤は、近年のエコブームに乗っ取り、天然素材に大注目です。
汚れ落としに重宝する重曹は、中性洗剤に混ぜると洗浄力が高まります。
但し、重曹とは対極にあるクエン酸を、塩素系漂白剤に混ぜるのは危険なので、要注意です。