ハッカ油を虫除けにするとき、犬に対して注意することは!?

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気温が上がり野外で過ごす時間も増える夏は、虫除け対策にも力が入ります。

ペットオーナーなら、毎日散歩に連れ出す愛犬の防虫にも気を配りたいところです。

刺激の少ない天然成分で安心、かつ、自宅で気軽に手作りできる犬の虫除けとして注目の原料なのが、ハッカ油。

ハッカ油と聞いて、思い浮かぶのはツーンと清涼なハッカ飴や、ヒンヤリと冷たい湿布や塗り薬ではないでしょうか?

スーッとして目が覚めるようなメンソールの香りを持つハッカは、ハーブの一種で、英語名のミントとしてもお馴染みです。

ハッカの葉を蒸留し、油分を抽出したのがハッカ油で、古くから消臭や抗菌に活用されてきました。

ハッカ油の優れた効用はそれだけにとどまらず、蚊やノミといった害虫が好まない香りを持つため、抜群の防虫効果があります。

医薬部外品の犬用虫除けスプレーに含まれる薬剤の影響が心配という場合には、植物由来のハッカ油を薄めて作るオリジナルスプレーがおススメです。

ただ、注意すべきなのは、ハッカ油は必ず薄めて使い、ハッカ油の原液を犬に吹きかけないという点。

犬にとってはハーブの刺激は強力であり、毛に付着した原液のハッカ油を舐め誤飲してしまうと、嘔吐や下痢といった中毒症状や肝不全を引き起こす恐れがあるからです。

薄めたハッカ油を含んだスペシャルスプレーで、お散歩前にシュッとひと吹きし、小さめサイズのスプレーボトルを持ち歩けば散歩中にも使えます。

ペット用のハッカ油スプレーは様々な種類が出回っているので簡単に購入できますが、手作りならばコストを抑えることができ、ペットのみならず人間の虫除けとしても活用できて一石二鳥です。

ハッカ油の虫除けの作り方で、精製水の代わりに水道水でも大丈夫?!

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手作りのハッカ油の虫除けスプレーは、意外と簡単であっという間に作れます。

用意するものは、ハッカ油の原液・無水エタノール・精製水の3つの原材料と液体を入れるスプレーボトル。

100mlの分量なら、10mlの無水エタノールに、10~20滴のハッカ油を加えてよく混ぜ、仕上げに精製水を90ml加えて完成です。

ハッカ油は、主に20ml程度の小瓶サイズが500~1,000円前後で販売されています。

無水エタノールは、アルコール分が99.5%と高く、ハッカ油を水分に溶け込みやすくする、つなぎの役目を果たします。

そして、スプレーの大半を占める、水から不純物を取り除いた精製水も揃えるとバッチリです。

薬品や化粧品にも多用される精製水は、水道水に含まれる塩素系の消毒剤やミネラル分を取り除いた純水で、500mlサイズだと200~500円程度で買えます。

精製水は、無水エタノール(500mlで1,500円前後)と共にドラッグストアなどで簡単に入手できますが、わざわざ購入するのは面倒という場合は、水道水やミネラルウォーターで代用も可能です。

しかし、手作りのハッカ油スプレーの腐敗を防ぎ、フレッシュさを長持ちさせるには、精製水の利用がベストと言えます。

また、精製水ならハッカ油独特の香りを最大限にキープできる利点もあります。

いずれにしても、ホームメイドのハッカ油虫除けスプレーは冷蔵庫に保管し、早めに使いきるのがポイントです。

ハッカ油は水に溶けにくい性質を持つため、まず無水エタノールとよく混ぜておくと、精製水とのブレンドがスムーズにいきます。

スプレーボトルは、ポリプロピレンやポリエチレンのプラスチック製か、ガラス製を選び、ハッカ油の成分やアルコール分にも耐久性のあるものを選びましょう。

保存中にハッカ油が少し分離することもあるので、スプレーする際には毎回しっかりと振ってミックスするのも忘れずに。

植物原料の虫除けならではの自然な優しさが魅力ですが、低刺激でアロマの持続時間はそれ程長くないので、こまめに吹きかけると効果をより実感できます。

ハッカ油で犬の虫除け・ダニ除けができる?でも猫にとっては猛毒?!

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犬の虫除けで特に気を付けたいのが、蚊・ノミ・ダニの3大害虫。

蚊の多い夏や初秋は、一緒に散歩していても、体温が人間よりも高めな犬に蚊が集まることもしばしばで、気が抜けません。

蚊は犬の感染症として知られるフィラリアの媒体となり、ノミやダニが寄生すると皮膚炎だけでなく深刻な病状を起こすこともあります。

自分の虫除けはもちろんのこと、愛犬の虫除け対策も抜かりなくしておくと安心です。

散歩の前には、天然成分のハッカ油の虫除けスプレーで、犬の目や口元を除いた全身をくまなくガード。

蚊はハーブ系の強い香りを嫌うので、ハッカ油の活用は理にかなっています。

ミントの独特の香りはノミやダニも寄せ付けないので、とても心強いですね。

しかも、ハッカ油には、屋内のダニにも高い殺虫効果があることが判明しており、全般的なダニ除けが期待できます。

ハッカ油は人間や犬の虫除けに威力を発揮する一方で、犬と並びポピュラーなペットである猫にとっては猛毒で危険とされます。

しかしながらネット通販では、ミントやレモングラスといったハーブを含んだ猫用虫除けスプレーも人気で、情報が錯綜している感が拭えません。

同じミントでも、猛毒か安全かの違いは、精油かどうかにあります。

ハッカ油は、その名の通り精油です。

精油は、エッセンシャルオイルとして知られ、植物を蒸留して抽出された液体で、それぞれの植物の特徴的な香りが凝縮されています。

猫は肉食動物で植物を食べる習性はないため、植物由来の精油を体内に取り込んだ場合、肝臓で分解する機能を持ち合わせていません。

そのため精油が蓄積されると毒素となり、体に害を及ぼすことから猛毒説が定着しています。

猫用の虫除けスプレーに使われるハーブは精油ではなく、抽出の際に化学反応を起こさない方法で収集された、純粋な植物エッセンスそのもの。

猫には、精油であるハッカ油やアロマオイルの使用は避けるのが賢明ですが、プランターでミントやハーブを育てる程度であれば、猫が自発的に避けるので問題ありません。

まとめ

ハッカ油は、ミントとして知られるハーブから抽出されたエッセンシャルオイル。

抗菌や消臭効果の他にも、害虫が忌み嫌う独特の香りで、天然由来の安全な虫除けとして最適です。

愛犬にもハッカ油の虫除けスプレーが使用できますが、精製水などで希釈するのが必須です。

犬が中毒症状を起こさぬよう、ハッカ油の原液の散布は控えます。

ハッカ油を使って虫除けスプレーを手作りする場合には、劣化を防ぎつつミントがより香り立つ精製水の利用が一番のおススメですが、水道水でも代用可能です。

犬の蚊除けだけでなく、ノミやダニ除けにも効果的な反面、体内で精油の分解ができない猫にとって、猛毒となるので注意が必要です。

猫の虫除けには、精油(エッセンシャルオイル)を含まないハーブスプレーを活用しましょう。