早いもので、あっという間にもう年の瀬。
忘れてはならない師走の恒例行事と言えば大掃除です。
1年の汚れをスッキリと落とせば、清々しく新年を迎える準備が整います。
普段は掃除をしない箇所も全てリストアップして、天井の照明から引き戸のレールまで、室内の上下に目を光らせて余すところなく綺麗にしたいものです。
ふと部屋の隅に目を向けると、フローリングの床と壁が接する境目を隠すために張られた木材パネルの上に、びっしりとホコリが積もっているのを発見!
さらに目を凝らすと、表面にも汚れが付着し、黒ずんでいるではありませんか。
この木材パネルは「巾木(はばき)」と呼ばれる装飾で、壁と床の密接部分を覆って隙間風を防いだり、家具や足がぶつかった時の衝撃から壁を保護する役割を担っています。
巾木の掃除の仕方は、まず細めのノズルを装着した掃除機でホコリを吸い取るのがベストです。
掃除機の代わりにハンドブラシを使ってホコリをはらってもOK。
続いて水拭きをします。
汚れや黒ずみが目立つ場合はぬるま湯で拭くか、スポンジに薄めたリビング用洗剤を少量含ませて磨くのがおススメです。
仕上げに乾いた雑巾で、浮き出た汚れを拭き取れば、巾木の艶やかな輝きが蘇ります。
フロアの隅にひっそりと貼り付けられた巾木がピカピカになるだけで、部屋全体が明るく見えるほどで、少しの労力が大きな違いを生む意外と重要な清掃箇所です。
マスキングテープで巾木の出っ張り上部をカバーすれば、ホコリが溜まった時に剥がすだけで楽々というアイデアも見かけますが、手短な掃除を習慣化してしまえば、大きな手間はかかりません。
巾木の掃除頻度は、月に1回程度を目安にすると、汚れやホコリが蓄積しすぎず掃除が比較的簡単に済みます。
汚れの度合いが手遅れになる前の、先取り清掃が巾木の美しさを保つコツです。
寝室掃除頻度はどれくらい?人数にもよるけど週に2〜3度くらい?!
1日のうち、まとまった時間を過ごす部屋でありながら、体を休めるだけで汚れとは無縁のはずと、掃除の手を緩めてしまうのが寝室です。
しかし、人間にとって脳や体の疲れを癒やす睡眠は必要不可欠で、心地良い眠りを誘うために、快適な環境を整えておきたい場所。
毎日でなくとも、週に2~3度くらいが寝室の掃除頻度に適していると言えます。
単身者あるいは夫婦のみ、夫婦と幼児など寝室を利用する人数によっても汚れ具合が微妙に異なるので、状況に合わせて掃除の回数は柔軟に調整を。
寝室の掃除では、剥がれ落ちた角質や髪の毛、ホコリ等のゴミを取り除き、カビ対策として寝具やマットレスを乾燥させるのがポイントです。
床やベッド下に落ちているゴミやホコリを掃除機で吸い込む、あるいは拭き取りワイパーで寄せ集める前に、まずは寝具の点検から始めます。
シーツやマットレスに蓄積した白い粉は、垢やフケ、頭皮などが混じった粒子で、ダニの大好物。
そのままにしておくと、アレルギーを引き起こすこともあるので、髪の毛やホコリと共に、掃除機で丁寧に吸い上げて綺麗にします。
天気が良ければ、布団を天日干しにして殺菌すると共に、湿気を取るのが理想的です。
大人なら睡眠中にコップ1杯分の寝汗をかくと言われ、布団やマットレスは想像以上の湿気を含みます。
寝室の掃除機掛けが終わったら窓を開け、風通しを良くしてマットレスを乾燥させましょう。
シーツや枕カバーは週に1度は取り替えて、清潔さをキープ。
また可能であれば、半年に1回は布団の丸洗いをして黄ばみや汚れを落とし、ふっくらとリフレッシュさせると、快適さがグッと向上します。
掃除のチェックリストを毎日分作ると、すぐ行動できておススメ!?
荒れ果てた部屋に内心穏やかではいられないのに、重い腰が上がらず、つい後回しにしてしまう家の掃除。
忙しくて掃除をする暇がないのはもっともですが、掃除が億劫なのは、片付けるべき箇所があり過ぎて、何から始めたら良いのか分からないから、ではないでしょうか。
そんな悩みを乗り切る頼もしいお助けグッズが、掃除のチェックリストです。
チェックリストを作るメリットは、やるべき事がクリアになる・二度手間を防ぎ、手早く段取りの良い掃除を可能にする・掃除プランを度々考える時間を省く・掃除のし忘れを防ぐ等、多岐にわたります。
掃除を重荷に感じてしまうのは、一気に全てを済ませようと欲張り過ぎるから。
1週間の日替わり掃除リストに従って、ちょこちょこと掃除を進めることで、心身の負担も軽減します。
スタンダードなチェックリストは、月曜日はリビング・火曜日は浴室と、曜日毎に掃除箇所を絞り込む方式。
あるいは、ガス台をサッと拭く、シンクを洗い流す、フローリングの床を掃くなど、少し気を使うだけで清潔さに大きな開きが出る箇所をまとめた毎日の掃除リストも効果的です。
やるべき掃除がリスト化されていれば、ちょっとした隙間時間にもすぐ行動を起こせるのでおススメです。
掃除のチェックリストをイチから作成するなんて、時間もかかるし面倒だと諦めてしまうのは早すぎます。
近頃は、掃除のチェックリスト作成とスケジュール管理ができるアプリが利用できたり、インターネットからお掃除TO DOリストのテンプレートが入手できたりと、便利なヘルプが沢山あるので、賢く活用してみましょう。
まとめ
料理や洗濯と並んで、円滑な生活を営むための家事で、大きな比重を占めるのが掃除。
室内だからそんなに汚れていないはずと淡い期待を抱きますが、汚れは意外な場所に蓄積するものです。
フローリングの部屋に施された巾木は、その典型でホコリや黒ずみの宝庫と化しています。
月に1度程度は、掃除機でホコリを取り除き、水拭きで仕上げて輝きを取り戻しましょう。
ベッドや布団に横たわるだけの寝室も、綺麗なようで実は汚れが満載の場所。
週に2~3回を目安に、フロアや布団に溜まったホコリや髪の毛、剥がれ落ちた角質などの細かいゴミを掃除機で取り除き、寝具を十分に乾燥させます。
掃除が苦手という場合には、毎日の掃除チェックシートを作成すると、効率的に作業を進めることができるのでおススメです。