【冬の貴婦人】とも言われているクリスマスローズ。
お花は色や形も豊富で、見ているだけで楽しめます。
クリスマスローズは冬で寒いときにも枯れにくい、比較的初心者の方でも育てやすい多年草。
一株で何年も花を咲かせてくれるので、開花が少ない冬の季節には、人気が高い植物の一つでもあります。
育てやすいクリスマスローズですが、より長く美しく育てるには、やはり特徴を知ることは大切です。
今回は地植えの場合の、植え替え時期や用土、暫定時期などのご紹介をします。
植え替え時期
クリスマスローズは一株で何年も花を咲かせます。
そのため、同じ場所に何年も植えていると根詰まりを起こして、枯れたり、花付きが悪くなる原因にもなります。
窮屈になってきたり、成長に変化を感じたり日当たりの関係で移動したいなどの理由が出てきたら植え替えを行ってあげましょう。
地域によっても違いがありますが、一般的にクリスマスローズの植え替えは、10〜3月に行います。
クリスマスローズがとてもよく成長するのは2月頃から5月頃になります。
暑さに弱いため、植え替え時期がずれてしまうと、枯れてしまったり、花付きが悪くなる原因になりますので注意をしましょう。
地植えの場合、春頃には開花時期が訪れるため、この時期は日光が良く当たり、開花後~夏の間は、日陰か木もれ日程度の明るい半日陰になる、落葉樹の木陰などがベストです。
また、建物の東側など、半日陰になる場所などでも良いでしょう。
クリスマスローズの植え替えに必要な用土は?これで綺麗に咲く?!
用土
クリスマスローズを植え替える際の用土は、中性〜アルカリ性の状態に整えておきます。
クリスマスローズは水はけや水持ちがとても大切です。
一般的に言われている土の配合は、
赤玉土:腐葉土:軽石=5:4:1だともいわれています。
掘り起こした土に混ぜて1週間以上寝かせてから植え替えを行っていきましょう。
もっと簡単に土壌を作りたい場合は、【クリスマスローズの土】という既に配合されている土が販売されているので、そちらを利用するのも便利かもしれません。
クリスマスローズの剪定の時期は?剪定しないと花が咲かない?!
クリスマスローズを育てるにあたって、必要な作業の1つとして、「古葉切り」とよばれる剪定があります。
元気に花を咲かせるためには剪定は欠かせません。
剪定をすることで、風通しを良くしたり、葉の裏に産む害虫の卵駆除にもなり、毎年の成長を助けます。
クリスマスローズの剪定方法は種類によって違ってきます。
2つの種類「有茎種」と「無茎種」
クリスマスローズには、大きく分けて「有茎種」と「無茎種」の2種類があります。
【有茎種とは】
有茎種(ユウケイシュ)は、「茎」が立ち上がり、葉が展開され、その頭となる部分に花の咲く種類のことです。
根茎は細く短いものが生えているのが特徴です。
【無茎種とは】
無茎種(ムケイシュ)は、有茎種とは違い、茎があり、葉や花がそれぞれ、根茎から別に生えています。
花は花柄の先端につき、根茎は1本1本が太く丈夫なのが特徴です。
有茎種の剪定方法
有茎種のクリスマスローズは、基本的に剪定する必要がないとされています。
ですが、傷んできた葉や生育が十分でないような葉がでている場合には、適宜剪定していきます。
無茎種の剪定方法
無茎種のクリスマスローズは、古い葉を取り除きます。
できるだけ根元に近い部分から切り落としてあげます。
剪定用のハサミが届きにくい場合には、花芽を傷付けない範囲で無理なく剪定すると良いでしょう。
剪定時期
無茎種は寒くなってくる11月下旬~12月頃に葉がたおれます。
つぼみが大きくなり花茎がちゃんとしてくる頃です。
このタイミングで古い葉を切ると良いでしょう。
まだ開花していないものは、変色した葉は取り除きますが、なるべく切らないことをおすすめします。
古い葉は切った方が良いと一般的には言われていますが、切ることで開花に影響を与えることもあるため、切らない方もいらっしゃいます。
古い葉は横へたおれてきてから、切るようにすれば良いでしょう。
まとめ
クリスマスローズだけではありませんが、どんな植物も手をかけた分だけ、長くきれいに育ってくれます。
地域性や育てる環境などでも、成長度合いは違います。
毎年、試行錯誤しながら楽しんで、自分の「最適」を探してみてはいかがでしょうか。
愛情を注いだぶん、クリスマスローズもきっと、毎年美しいお花を咲かせてくれることでしょう。